English Collocations in Use Intermediate (Face2face S.) の感想

外国語をしゃべろうとすると、どうしても母語話者には不自然な文章ができてしまうのが悲しいところ。
しかし、この本はそういった問題に真正面から向き合い、いかに適切な、それでいて自然な言葉を用いるかという点に焦点を当てています。
明日からでも使えそうな言い回しが60のテーマに沿って用意されており、実用価値は大変高いと思われます。
いまひとつこちらの言いたいことがネイティブに伝わらないとお悩みの方は是非参考にしてほしいです。

ただちょっと残念なのが用例があまり豊富ではないので、ニュアンスの違いやどういった場合に用いるべきかなどの説明に乏しいのが欠点でしょうか。

IELTS の試験対策で、より自然な表現を身につけたく、２ヶ月ほどかかって１冊勉強しました。最初はレベルが Intermediate なのでなめていましたが、かなりレベルの高い本です。upper-intermidiate 以上だと思うのは私だけでしょうか？　いずれにしても、各 Unit ごとにとても有用な表現がたくさん学べるのでおすすめです。例えば、真っ暗闇を pitch dark と言うのですが、そういった少し気の利いた表現がたくさん学べます。なかなか頭に入りづらいものもありますので、左のページ（各 collocation の例と説明が載っている）を読んだあとに少し時間を空けて（次の日など）右ページの Exercise に進むと効果的です。状況によって（私はそうでした）は、全てを覚えようとする必要はないと思います。気に入った表現だけ覚えていくだけでも表現の幅が広がります。
なお、rough なイメージですが、語彙レベルでは、CEFR Level C1, C2 もいくつか含まれているかと思います。IELTS でいうならWriting と Speaking で高いスコアを目指す際は、less common words or phrases を積極的に使わなければならないので、２ヶ月ほど時間をかけられる人にはとてもよいと思います。もちろんのことながら、Tips ではないので試験対策という意味での速効性はありません。