薄幸日和 (フラワーコミックススペシャル) の感想

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参照データ

タイトル薄幸日和 (フラワーコミックススペシャル)
発売日2014-08-08
製作者グレゴリ 青山
販売元小学館
JANコード9784091363978
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

マダムGの館にも登場した薄井幸子が登場する物語。
(いや、別キャラかも知れないけれども)
いじめられっ子の美少女が、いじめっ子の少女が、幸子の不思議な
取り成しで仲良くなり、共に(自然な感じで)成長して行く物語。
幸子の説く不幸と薄幸の違いには、うーん。考えさせられました。
全編、いつもの笑いに包まれていますけれども、根本に流れるテーマは深いです。

更に本書は、一風変わった京都案内書でもあります。
その内容は、さすがにリアルで詳細。実に興味深い。多少は怖い(笑)。
なんだか生きた京都(の人の感覚)をも、垣間見た気がしました。

本書は、さり気なくも優しい、温かい物語です。
薄幸を追う青い鳥、薄井幸子そのもののように、押し付けがましさも、
妙な自己主張の織込みもありません。
そして、これもまたいつものグレゴリさん作品の通り、有り余る知と情報が詰まっています。
大人にも、現役少女にも、お勧めです。

薄幸とは幸せの中に“薄”く存在する“幸”のことである――。
そんな独自の説を唱えながら、
いじめられっ子の夕子といじめっ子のターニャを
不思議な薄幸の世界に導く、謎の女子高生・薄井幸子。

全体を貫くキーワードは薄幸なのに
なぜか読んでいくうちに
幸せな気持ちになってくるマンガでした。

フィクションだけど裏京都が舞台になっているので、
かつての遊郭があったという五番町界隈や
昭和感が残るレトロ喫茶店(実在するお店)、
縁切りで有名な安い金比羅宮などが登場し、
京都本としても楽しめる1冊!

グレゴリさんらしいおかしみに溢れながらも
深遠なテーマを感じさせる内容でした。

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