コギトピノキオの遠隔思考 ソウルドロップ孤影録 (ノン・ノベル 1003) の感想

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参照データ

タイトルコギトピノキオの遠隔思考 ソウルドロップ孤影録 (ノン・ノベル 1003)
発売日販売日未定
製作者上遠野 浩平
販売元祥伝社
JANコード9784396210038
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学

購入者の感想

昔『木曜の怪談』という番組があって、クラスターっていう
コンピュータ人格、今で言うところの自立思考型AIかな?がいて
彼を呼び出す時の言葉が“コギト・エルゴ・スム”だった。
冒頭の引用がカレルチャペックの〈ロボット〉なのだが、これは
歳を重ねるとどこかでふと感じる感覚で、繰り返している人生の中に囚われている…
何だか〈涼宮ハルヒ〉シリーズのエンドレスエイトを思い出させる。
本作はソウルドロップシリーズのエピソード0と銘打っています。このシリーズも7作目に
なりますが相変わらず“繰り返して”いるなぁというラストです。 全然イメージは違うんですが、
ルパンを追いかける銭形警部みたいだなー、とか。
けど、やはり、いつかは追いつくときがくるのでしょうね…。
キョンが一万五千何百回の果てに、自覚とデジャヴとなんとかしないといけないという意志の狭間で
放った一言のように…彼らは答えを掴み取れるんでしょうかねぇ。
京極夏彦『魍魎の匣』にこういうセリフがあって
「彼の小説は創作ではなく“私小説”だぞ。作り上げたものではなく実際あったことを書き並べている」
みたいな。 何となく上遠野先生のそれも、そうなんじゃないかな。
作品が個人から出発するものであるのなら、そこに個人が入っているのは当然なのだが、本作も含めて
先生の作品の出発点は余りにも“個人的な感覚”で本人も、何だこれ?ってずっと考えている。
フヘン的な感情とか共感とかこうしたら面白くなる・泣けるみたいなエンターテイメントではなく
あまりにも“個人的な感覚”を、誰かに、伝えようとするとそこには言葉では足りなすぎて
『物語』が必要になってきて仕方なく書いている…ソウルドロップシリーズは上遠野作品のなかでも
その割合が高い気がします。相変わらずのあとがきにもその“俺だってよくわかんねぇよ感”
がにじみ出てて、ほほえましいです。
今回も各章ごとに斎藤岬先生のイラストが付いていますがCUT4 の挿絵には違和感を覚えて、

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祥伝社から発売された上遠野 浩平のコギトピノキオの遠隔思考 ソウルドロップ孤影録 (ノン・ノベル 1003)(JAN:9784396210038)の感想と評価
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