ファイナルファンタジー零式 HD の感想

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■HD画質について■

HDリマスターとは言うけどもキャラはPSP版のムービーシーンで使われたモデルに改良を加えただけあって完全に別物。背景もジャギやボケが一切なくなり非常に綺麗になっている。プリレンダムービーに関してはオリジナル版の物をそのままもってきているので、HDでは無い。ただしPS2ゲームのリマスターとは違い、携帯機とはいえ２０１１年に発売したゲームなので、そこまでプレイ画面と強烈なギャップを感じる事は無いと思う。

しいて言えばモブキャラも一応HD仕様になっているが、メインキャラに比べると素人目に見てもモデリングの作りこみに差があり違和感を若干感じる。

■ゲームプレイ面での進化■

零式は元々キルサイトという「敵に隙が生じたら出るマーカーに合わせて攻撃すれば一撃必殺&クリティカル」というシステムを前提に作っているので、敵の耐久力が非常に高くアクションゲームが苦手な人には少々辛い所がある。

しかし今回は一部キャラの移動速度がUP。回避行動の若干の高速化。召喚魔法、アビリティの威力を調整等、全体的にプレイヤー側が強化されている上に、無印にはなかったイージーモードが追加されている。なので全体的な敷居がグンと下がり、アクションRPGが苦手な人への配慮もなされている。

キルサイトを確実に狙い、低レベル縛り等でテクニカルに進むか、低難易度でキャラのレベル上げをしてごり押しでプレイするか。そのどちらも楽しめる仕様になっていて個人的にはとても良い調整だと思う。ちなみにロード時間もPSP版とは比較にならないくらい早くなっている。

■無印とは変わらない不満点■

拠点となる学園は中々広い場所だが移動は全て徒歩になり、ショートカットが存在しない。
サブミッション的な依頼というシステムがあるが、複数を同時受注する事ができない。
装備の変更やアビリティ&魔法のカスタマイズはセーブポイントでしか行えない。
カメラの動きが若干固く、調整したとは言うもののガクガク揺れる所は揺れる。