ベネッセ全訳古語辞典 改訂版 の感想

アマゾンで購入する

参照データ

タイトルベネッセ全訳古語辞典 改訂版
発売日販売日未定
製作者中村 幸弘
販売元ベネッセコーポレーション
JANコード9784828804736
カテゴリ人文・思想 » 言語学 » 日本語・国語学 » 日本語研究

購入者の感想

古語辞典は他社からも出版されているが、比較のためにベネッセ社の本も買ってみた。

授業を重視する高校生には最適の辞書でしょう。
重要語句には特に詳しい解説を設けるなど、学習者に対する配慮が素晴らしいです。
(最重要語364語・重要語508語は、一般語の10倍以上の詳しさで解説)
識別情報や、類語比較など、古文を正しく読みこなすのに必要な情報は当然のこと、
読解の手引き・まとめて覚えよう古語チャート・必修古典ビッグ30・絵で見る古典生活史・ビジュアルチェック
などのコラムも充実しています。

ヘルプ見出しは特に、古語辞書をまだ使いこなせない学習者に対する素晴らしい配慮です。
古語を現代仮名遣いで引いてしまったり、音便形のままで引いてしまっても、
正しい見出し語に誘導してくれます。

また、大学入試を意識して「初見の古文を読み解くには」という特集がありますが、
これは一読の価値があります。いわゆる文構造に着目した「古文解釈」ですね。

高校生が授業の予習を行うのにもっておきたい一冊です。ぜひ有効活用してください。
もちろん中学生の方でも使えますが、私は、多くの場合中学生に古語辞典は必要ないと思っています。

なかなかいい辞書です。
いい意味で「ベネッセらしさ」が出ているように思います。

▼既に評価の高い『ベネッセ全訳古語辞典』の改訂版(2007年刊)。

▼本書の良い所は、以下の4点
(1)巻末付録「初見の古文を読み解くには」が、実にすばらしい! “文法の知識を使って古文を読み解く”にはどうしたらよいのか、その思考過程が、わかりやすく解説されている。ちまたの受験参考書でも“文構造の理解法”まで説明したものはまだまだ少ない。この巻末付録は、すべての高校生・受験生に読んでほしいもの。(関谷浩『古文解釈はじめの一歩』『古文解釈の方法』の要点を凝縮した感じ、と言ったらわかるだろうか。)
(2)各所に配された「コラム」欄が、読んで楽しくタメになる。 コラム欄のすべての目次が本書見返しに網羅されているので、書店で一覧してほしいが、例えば「和歌の句切れ」「会話文心内文の見分け方」「動作主を特定する方法」など、読解のための手引きがいくつも並んでいる。
(3)最重要語・重要語が、赤い太字・赤い枠囲みで強調され、類語の説明があり、読んでタメになる。 例えば「あへなし」を見ると、「あぢきなし」との比較説明があり、「なむ」を見ると、係助詞「なむ」と終助詞「なむ」の識別法が説明される、など。
(4)文学史の項目が充実している。 巻末の「文学史年表」も、単なる年表ではなく、一言コメントが付いている。また、各所に配された「必修古典ビッグ30」で、重要古典のポイントがわかる。

▼以上(1)〜(4)からわかるように、本書は、“古文解釈ノウハウ本”でもあり、“文法の手引き書”でもあり、“古典常識の解説本”でもあり、“文学史要点本”でもあり、“頻出単語帳”でもある、ということだ。 とかく受験生は、「文法はこの参考書で」「単語はこっちの本で」「古文常識はこの本で」と、あれこれ購入したがるが、それらのエッセンスは、すべて、この古語辞典1冊に詰まっていると言ってよい。 電子辞書ではとうてい担えない“読み物”の部分・“参考書”の部分を、本書は十分に備えている。
▼高校生・受験生は、ぜひ、この辞書のあちこちを“読んで”みてほしい。 国語の教員であれば、授業の際の様々な“ネタ本”として使えるに違いない。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

ベネッセ全訳古語辞典 改訂版

アマゾンで購入する
ベネッセコーポレーションから発売された中村 幸弘のベネッセ全訳古語辞典 改訂版(JAN:9784828804736)の感想と評価
2017 - copyright© みんこみゅ - アマゾン商品の感想と評価 all rights reserved.