Coda の感想

とにかく3枚目のM3以降が最高です。
特にM3-6はラフミックスが幸いし、聞いていると正しく気分が高揚してきます。
これぞLZの音楽の本質でしょう。
LZリマスタのコンパニオンディスクでは間違いなくこれが最高だと思います。
M3 St. Tristan’s Sword (Rough Mix)
M4 Desire (The Wanton Song) (Rough Mix)
M5 Bring It On Home (Rough Mix)
M6 Walter’s Walk (Rough Mix)
M7 Everybody Makes It Through (In The Light) (Rough Mix)

’セカンドを発表した同時期に録音したアウトテイクやセッションなどを収録した「CODA」に対しては、当初、蔵出し音源程度にしか思っていなかった。
久しぶりにZeppelin を聴き、この作品を思い出し購入した。
結論を言えば素晴らしい作品であった。
彼らが最も勢いがある時期に録音されただけに、演奏に力がありとても楽しんでレコーディングしているのが良くわかる。また、バンドとしてのルーツミュージックが、ブルースということもダイレクトに伝わってくる。「ＣＯＤＡ」のもう一つのポイントである、ボンゾのドラムは申し分なく、これだけのために購入しても損はないであろう。

高校生の頃、国内版LP発売日の放課後に走って買いに行ったことを思い出します。1曲目、いきなりスピーカーのコーン紙が見たことも無いほど震え出し『やっぱりボンゾのドラムはすげー音圧だ』と感動したものです。
当時のゼッペリン（and ペイジ）に対する一般音楽ファンやメディアの取り扱いは決して好意的では無かったので、この未発表曲集の全曲のクオリティがこれほどまでに高いことは、良い意味で『想定の範囲外』でした。
リアルタイムでの感激は新しいファンには共有できないかもしれませんが、この素晴らしい楽曲群は時代を超えて共有できるものです。ロック史上最高のバンドが発する音の塊が襲ってくる快感、ぜひ正面から受け止めてみてください。