認知行動療法とブリーフセラピーの接点 の感想

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参照データ

タイトル認知行動療法とブリーフセラピーの接点
発売日販売日未定
製作者津川秀夫
販売元日本評論社
JANコード9784535983922
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 心理学入門

購入者の感想

フリーフの神戸大会より行動療法とブリーフの関係について考えていたので、ツボにはまった1冊だった。
内容は興味深かったがまだ考えがまとまらない。行動療法は「心理教育に始まり心理教育に終わる」のだと思った。
この本に出でくるCBTのセラピストはそれなりにブリーフを身に着け、うまいセラピーを行っているが基本は上記のような姿勢に思われる。
この本のコメントを寄せているCBTのセラピストのDVDを買って見たが、まさに心理教育をやっていた。
ブリーフとはかけ離れた世界だと感じたが、そのセラピストがしたり顔でフリーフのセラピストにコメントしているのが可笑しかった。
心理教育がクライアントに受け入れられればこんな楽なことはないが、受け入れられないからまたそれを受け入れさすのがセラピストの
仕事だと思う。そういう意味でCBTは心理療法なのかという疑問を持つし、CBTが「動機づけ面接」とセットでなけれはうまく機能しない
というのもよくわかる。「動機づけ面接」はあまりに簡易な面接技術でブリーフのセラピストが学ぶようなものではないように思える。
面接の方法もしらないドクターが手っ取り早く面接の方法を身に着けるには良いのかもしれないが。
だからと言ってブリーフが万能だとは思えない。「強迫性障害」や「転移症状」「妄想」に対してどのようにブリーフが対処するのか
難しい。論文を検索してもブリーフがOCDや「妄想」に効果があったという論文は皆無に近い。
またその介入の方法についても名人芸のように他人が真似るのが難しい面がある。
CBTではOCDなどに対する論文も多く効果が立証されており、そのやり方もマニュアル化されている。
カスタマーにしか通用しないとは思われるが、そのなりの効果はある。
ならばブリーフのやり方でCBTをやればいいのか?どうなのかわからない。
ただブリーフはその手法についての説明が不足していると思われる。説明しなくてもいいと思っているようにも感じるし、
ブリーフで「強迫性障害」や「転移症状」「妄想」などにどのように取り組んでいくのかは大きな課題のように思える。

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