メリダとおそろしの森 [DVD] の感想

この映画あまり評判は良くないのですが、見方を少しずらして主人公メリダではなく、古き伝統を守る典型的な良妻賢母な母親が、娘のおこす騒動によって（笑）成長してしまうという物語と見ると、とても面白いお話になります。

自立した女性の象徴な娘をまったく理解できない母親が、魔法によって熊に変身し外の世界を冒険しながら最後は強大な敵と死闘をするという、本来なら主人公が通過する試練の儀式を全てこの人が経験しているのです。
ラストのメリダと並んで馬に乗って外を駆け回る時の表情が、メリダよりも勇ましくなっているというのが、この映画を象徴しているのではないでしょうか。