塩谷哲のリズムでピアノ (趣味Do楽) の感想

テレビ講座のテキストですが、番組で放送しきれなかった有益な情報がたくさん含まれています。まず、塩谷さんが動物の動作を真似してリズムを感じさせようとしたのは、人間が自然のサイクルに即したものを心地よく感じるからだということがわかりました。
テキストは、小学校レベルの楽典~コード付き楽譜~上級者用にアレンジされた楽譜と、初心者から上級者まで楽しめるような構成になっています。初級者用の練習ページには、「余裕があれば8分音符（３連符）をつけてみましょう」などと、中級車向けの配慮もあります。
また、親指~小指までの音の大きさをそろえる、という記述など、ギター等他の楽器にも通じる記述も参考になります。その他、「指の訓練は大切だが、音楽の素晴らしさを感じる豊かな心を育てる」「楽器の気持ちを理解し、コミュニケーションをとる」等、講師の人柄を感じさせる、単なる教則本に終わらない「音楽を学ぶための本」といえるでしょう。