Re:Birth II/ロマンシング サ・ガ バトルアレンジ の感想

ゲームで遊んでいたころの記憶が、ゲームだけでなく、当時のいろいろな思い出とともに蘇ってきます。

収録曲はロマンシングサガ１・２・３のバトル曲が中心で、特に３が多く収録されています。

全曲打ち込みではなく、人による演奏の録音ですので、その辺も良し。
ただ、自分の好きな曲が取り上げられていないとか、この編曲は気に食わないとかの意見の割れはあると思います。
特に編曲は作曲とはまた違う能力ですから、アレンジの如何は割れやすいかなあ・・・。

個人的には、2のラストバトルのイントロが流れた瞬間に涙が流れちゃいましたので、それだけでもうれしい買い物でした。
2はプレイしたことはなく、友人がやっているのを見ていただけなのにね・・・。

作曲者の伊藤賢治さん自らによるアレンジなので安心して聴けました。
収録曲はサガシリーズの中でも選りすぐりの人気曲ばかりなので、ファンにとってとても贅沢な内容だと思います。
アレンジというと私は当たりハズレの差が大きいと思ってしまうのですが、どれも原曲重視の良いアレンジの仕方だと感じました。
最後のジャズアレンジについてはなかなか斬新でいいんじゃないかなと思いましたが、今回のコンセプトが「バトルアレンジ」なので、やはりバトルアレンジで聴いてみたかったですね。

このＣＤ、伊藤さんご自身で手掛けたアレンジというだけでも購入する意欲が充分湧いたのですが、それ以外にサガシリーズのキャラデザを担当された小林智美さんによる歴代のボス達の新規描き下ろしジャケットにとても惹かれました。
ロマサガの三柱神、２の七英雄、３の四魔貴族…どれも思い入れのあるキャラばかりです。
特に３の四魔貴族は、小林さんの絵では見た事がなかったのでとても嬉しかったです。

サガシリーズの誕生から２０年経ってしまったという時の流れの早さに驚きを隠せませんが、このＣＤを聴きながら各シリーズの思い出に浸ってみるのもいいかもしれません。