顕微鏡で見るミクロの世界―仕組み・使い方・撮影テクニックがわかる の感想

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参照データ

タイトル顕微鏡で見るミクロの世界―仕組み・使い方・撮影テクニックがわかる
発売日販売日未定
製作者山村 紳一郎
販売元誠文堂新光社
JANコード9784416212707
カテゴリ » ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 科学読み物

購入者の感想

上等な顕微鏡を買ったので初心者としてこの本を買いました。
これで楽しく観察していけると思います。

 写真や図を豊富に使って「顕微鏡を使って見る楽しみ」を教えてくれる本。
 まえがきで著者は「何かが見えてくると、私たちはなぜか”わくわく”する。」と書いている。たしかにそうだ。「見える」=「わかる」ということも含めて。そして、拙いながらも自分でみつけるからこそ、の高揚感は何物にも代えられないものだ。幼い子供が指先の何かを真剣に見つめているときに感じていたような気持。本書は大人にもそんな「わくわく」する世界への扉の開け方の一つを教えてくれる本だと思う。

 最初の方には光学原理の説明や操作の基本が載っていて(ケーラー照明なんて専門用語もある)ちょっと難しい感じもある。半ばからは「なんでもみてみよう」的な誰でもはじめやすそうなものから、ちょっとした資料の作り方や操作の工夫まで。普通の顕微鏡に普通のデジカメをつなぐ「手造りアダプタ」なども実際に手をつけたら役立ちそうである。著者が実行しているからこその言葉もあった。観察を進めるのに「準備と後片付けが大切 P36」という言葉。これは実験一般、それから料理であっても、実際に進めるときには大切であるが忘れがちなことでもあろう。

 具体的な顕微鏡の型番が出てきたり「中古の買い方」の話もあったりするので、子供向けというよりは「大人の趣味」という色合いが濃いだろう。
 昨今の生物関係の科学はDNAやらタンパク構造やらがどうしても全面に出てきている。生物系出身で就職してもそういう関係だった、という方の中にも「ゆっくり生き物をみてみたかった」という気持ちが残っている人も多いのではないだろうか。そんなかたこそ、こういう本を参考に「ゆっくり見てみたかった」気持ちを満たしてみては。「そこそこ良い顕微鏡を買って」などできるのは大人だからこそ、だから。

 わくわくしながら顕微鏡をのぞいている両親や祖父母を見たら、子供たちもきっと覗いてみたくなるはず。
 生物系で薬の営業関係をしていてそろそろ定年、の先輩にも紹介してみたい。

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