Houses of the Holy [DELUXE EDITION 2CD] の感想

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絶賛のⅣのあとの作品として賛否両論を巻き起こした作品。
Ⅳ路線を敢えてはずしたZEP。
このアルバムでも様々な工夫がなされている。
メロディアスなのは、Ⅳよりこちらかもしれない。
リアルタイムで聴いた若かりし頃、一番好きだったアルバム。
彼らのチャレンジ精神には脱帽するばかり。
Jボーナム、Rプラント全開。
駄作なわけがない。
ジャケット帯は、印刷ではありません。
私には、隠すと逆にエロって感じですが、
インパクトのあるいいジャケットだなあ…と思うばかり。
難解といえば難解なのだが、馴染んでくると頭から離れない。
リマスター盤も良好で聞こえなかった音が聞こえてくる。
CDで聴くとクレジットが出るのだが、録音するとノークレジットになる。
音がいいので何ら構わない。

ヒプノシスのジャケットアートが素晴らしい5作目でアルバムに正式なタイトルがついた初の作品。
一言で表すならキーボーディストとしてのジョンジーの存在感が非常に大きく
新たな方向性を追究した幻想的なアルバム。

今回もコンパニオンディスクの内容についてのみ言及してみたい。

1. The Song Remains The Same (Guitar Overdub Reference Mix)
ボーカルレスバージョンで様々なギターの音色、オーバーダブが楽しめる。
完成形直前の発展途上のリフも聴ける。

2. The Rain Song (Mix Minus Piano)
ややスローテンポなテイクだが、ピアノもしっかり聴こえ
正直、本テイクとの差異が判りにくいが、ストリングスは弱めのテイク。

3. Over The Hills And Far Away (Guitar Mix Backing Track)
ボーカルレスでギターの音圧が低くエンディングのメロトロンもなし。
当ディスク内で最も貧弱なサウンドに聴こえる。

4. The Crunge (Rough Mix)
カッティングギターが抑え目な分、ドラムとベースが目立つが
ボーカルも同じで目立った違いは聴き分けにくい。

5. Dancing Days (Rough Mix With Vocal)
リードギターが弱めな分、エコーの効いたプラントのボーカルが際立って聴こえる。

6. No Quarter (Rough Mix With JPJ Keyboard Overdubs)
ファズギターが抑え目でジョンジーのキーボードがより強調されたテイク。

7. The Ocean (Working Mix)
ボンゾのカウントなしでいきなり始まるテイク。
ベースラインがくっきりと聴こえ、一部のリフをオリジナルより長く伸ばす
箇所があり、エンディング付近でオリジナルにはないプラントのシャウトが聴ける。

ヒプノシスによる神秘的なジャケットが話題になったＺＥＰの５ｔｈアルバム
です。
ＺＥＰといえば、ハードな曲、アコースティックな曲の両方を得意とすることで有名ですが、このアルバムでは更にメロトロン等のキーボードを活用した神秘的な曲にも挑んでいます。もちろん、ＺＥＰのすることですから、サウンドの仕上がりも素晴らしいです。
音楽の多様性ということでは、このアルバムがＺＥＰの最高傑作だと思います。