flowering(初回生産限定盤)(DVD付) の感想

凛として時雨でも十分満足いくほど重厚な表現力だと思いましたが、
さまざまなサポートを受けて音色が増えて制約が取れた分、伸び伸び曲作りが出来たのかなと思いました。

曲調は今までの延長線上だと思いますが、迷い無くストレートにブラッシュアップしている印象です。

ファンの方は迷い無く購入していると思いますが、裏切らないどころか、次の作品も楽しみになる作品だと思います。

凛として時雨が良いか、TK　from~が良いか、悩ましいところです。

凛として時雨とは全く別物に思えました
それでも歌っているのがTKで弾いているのも作っているのもTK本人なので時雨っぽい感じは言葉の使い方や独特のあの世界観はあるものの、時雨よりももっと優しく温かくて、人間味のある音楽だなぁというのが第一印象。
凛として時雨のファンの人というよりはTKに興味がある人向けだと思います
全体的にしっとりとしていて聞きやすくてずっとずっと聞いていたくなる。

ライヴに行っている人には嬉しい曲もあったり、ジャケットも綺麗で期待を裏切らない。
TKが見ている世界を自分も共有したくなるような、本当に彼の魅力が詰まっています
映像なしで聞くfilm a momentとwhite silenceはまた少し違った印象にも思える。
ストリングスやピアノの音がすごく新鮮に聞こえますが、完全に時雨とは別物。

特典のDVDのボリュームが半端ないのでCDというよりはCDとDVDセットでこの価格と考えると初回盤買わないともったいないですね
DVDの映像もカメラワークや照明の色など、綺麗です

時雨で見せているTKの姿は攻撃的で儚くて危うい不思議な印象ですが
これを聞くとどちらかというと優しくて温かくて、手を差し伸べてくれているような印象。

凛として時雨のTKの世界観をもっと知りたい、という人は是非。
film a momentを先に見てからこちらを聞くことをお勧めします
あのDVDを見て、TKの撮った写真を全部ゆっくり眺めて、文章を読んでからこれを聞くと
少しだけTKの見ている世界に近付けるような気分に。

彼は多才というよりは、自分の感情や色々と溢れ出してくるものをただ素直に自分ができる方法で
音楽、映像、写真、言葉など色んなもので表現しているだけなんでしょうね
だからこんなにも惹かれるのかな、と。
彼の見ているこの世界はきっとすごく綺麗なんだろうなぁ