日本刀DVD BOOK (宝島社DVD BOOKシリーズ) の感想

まず内容ですが、薄っぺらく、専門書をいくつも読んでる人には
無いに等しい中身です、一部説明が、誤りではないが、
違う言い回しの部分が多々ある。
しかしながら、日本刀鑑賞する時に指針となる知識が、
素晴らしく分かりやすい。
専門書や図解では分かりにくい、匂い、金筋、映り、沸、が
画像で、ここと指示されており、それだけで十分買いの一冊（１枚）です。
刀剣ファンや武術をされている方でも、いい加減に理解してる
方が沢山入るので、購入して確かめるのに大変良いでしょう。
刀剣店で何度か説明を受けた事があるが、ここまで分かりやすくない
（見やすい刀揃ってるとは限らないからです）
お奨めです。

絶対の秘仏それはその寺院の僧侶でさえ決して見たことのない御仏を言います。善光寺の阿弥陀如来、東大寺二月堂の十一面観音、浅草寺の聖観音、粉川寺の観音など　或る時、私は浅草寺の僧侶から不思議な話を聞きました。修行時代に荷物の整理をしていると厳重に包まれた箱が有りその箱には「見るな」との注意書きが貼ってあったのです。先輩の僧侶に聞くと「明治の廃仏毀釈の時に絶対の秘仏の聖観音を僧侶の注意も聞かずに二人の検査官が聖観音をデッサンをしたその図版だ」と言ったそうです。そしてその検査官は二人とも一週間もしないうちに、死んでしまったのだ、と言いました。「俺死にたくないもんそんなデッサンすら見なくて良かった」と言っておりました。実は刀剣にも絶対に見てはいけないと言う伝承の刀剣はあり、見た物は奇怪な死の末路を迎えると言うものは本当に実在するそうです。刀剣やはり古来から伝承する刀剣は多くの戦乱の歴史を経てきただけに実はそれを所有することをためらう人が多くいることを私も知っております。我が家の刀剣も500~600年の歴史をへているもので、しかし人にはとぼけて刀なんか持っていないと答えます。それは見せてくれなんて言って所有者である家族は何か災いを受けても仕方ありませんが見せた人に恨まれてはねと考えるのです。しかしここに紹介されている映像は全て現代の刀匠が心をこめて作刀したものです。鉄を鍛える技、刀剣の手入れ、鑑賞、そして現代の刀匠の作品を美しい映像で見た時に、決してみたことのない絶対の秘仏とはこんな威厳と美しさを持っているのではないかと同じ感動を与えるくらいの素晴らしい鉄の美しさを再現していると感じました。我が家の刀剣はもう絶対の秘仏と同じで現品を誰も触れることは有りませんしかし皆様はこんな美しい映像で昔は近くに感じられることが無かった刀剣の映像を御堪能できると思います。追伸、私は素人の小説家なので浅草寺の僧侶の話は嘘八百の作り話かもしれません(笑い)