英語音声学入門 の感想

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参照データ

タイトル英語音声学入門
発売日販売日未定
製作者竹林 滋
販売元大修館書店
JANコード9784469245301
カテゴリ人文・思想 » 言語学 » 英語・英語学 » 英語学

購入者の感想

英語発音について、各音の発音のし方から、音の連続による変化、プロソディ(アクセント、リズム、イントネーション)と、必要な事項を過不足なく正確に記述している。日本人の発音については、例えば牧野武彦「日本人のための英語音声学レッスン」のようなまとまった記述をしているわけではないが、日本人が英語を発音する際の困難な点はそれぞれの項目の中できちんと分析されている。
付属のCD2枚は、アメリカ英語とイギリス英語のネイティブスピーカーにより例となる単語や文が収録されている(アメリカ英語の方が中心で、イギリス英語は特に必要な場合のみ)。聞き分けの練習なども含まれていて、役にたつ。
本書の特徴として、つづりと発音の関係(フォニックス)をきちんと音声学の中で位置づけて取り上げていることがあげられる。一章をこれにあてるとともに、発音解説でもつづりと発音の関係を随所に折り込んでいる。しかも、「規則的な綴り字」と「例外的な綴り字」を取り上げていることで、フォニックスの限界も踏まえた記述になっている。このような扱いにより、フォニックスを音声学の観点からも実用的に利用できるようにしている(フォニックス専門の本でさえこれに成功しているものは少ない)のは大きな成果である。
英語の発音を真剣に学ぼうと思うなら、かならず一度は目を通しCDを聞いておくべき本といえる。英語発音で迷うことが出た時(非ネイティブスピーカーなら上級になってもかならずこのような場面はある)、戻って本書を見れば必ずヒントが見つかるだろう。

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