英語リスニング・クリニック―Diagnoses and remedies (初診者コース) の感想

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参照データ

タイトル英語リスニング・クリニック―Diagnoses and remedies (初診者コース)
発売日販売日未定
製作者篠田 顕子
販売元研究社
JANコード9784327451547
カテゴリジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » 英語 » 学習法

購入者の感想

本書を読み終えた今、やり終えたという少々の達成感に浸りながらこのレビューを書いている。
私の英語力はTOEIC865点。気は重いけれど英語での交渉も一応通訳なしで行うレベルだが、ドラマやネイティブどうしの会話はさっぱりわからないという「読んで覚えた英語」依存症である。リスニングの弱さを常々感じていたところに、本書の存在を知った。
この本は類書にありがちな一方的な講義調の構成でなく、講師陣との(擬似的な)やりとりをしながら読み進める点に大きな特徴がある。
まず読者を迎えるのが都内某所の秘密英語クリニックの講師陣という設定がユニークだ。ここで診断と治療を受ける数人の「患者」たちがさまざまな課題をこなしながらステップアップするという仕組みだ。優等生ぞろいではない彼らは次々に与えられる課題に弱音を漏らし、あるいは時に講師陣に不満をぶつけるなど、孤立しがちな学習者(読者)が本の中の仲間たちと連帯しながら進行できるようになっている。
もうひとつ特筆したいのが例文の内容だ。私は学校の英語の授業がどうしても好きになれなかったが、教材の例文に魅力がなかったことが少なからず関係していると思っている。つまらない教材を提示されても読もうという気持ちになれないのが人情というものだろう。(おかげで英語の成績はいまひとつだった)
本書に採用されている例文は日本経済、アラブ人のスピーチ、あるカップルの恋の展開など様々だ。テーマはわりと平凡だがどれも日本語で読んでも読みでのあるものばかりだった。そこに著者たちの見識や「英語を使って日本や世界に目を向け、人間として成長する糧にしてほしい」というメッセージを感じた気がした。ゲームの要素を取り入れた例文もよく考えて作られている。
さて肝心のリスニング力の向上具合だが、感覚的には以前よりもわかるようになったような気がする。次回のTOEICでそれを試したいと思っている。
なお、題名にある「初診者コース」という言葉を見て初心者用と誤解しないでいただきたい。本書は(英語ができたらいいな)という程度のぼんやりとした動機でとりくむ人向けのものではない。さらなる向上をめざす、という強くそして明確な目的意識を持つ人向けだ。

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