エビコレ+ アマガミ(通常版) の感想

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これ、予備知識無しに買いました。

やることは、
1.特定の時間に誰とのイベントをこなすかを決定
2.イベント実行時に出てくる選択肢を選ぶ
3.会話イベントで会話内容を選択する
雑談、勉強、運動、娯楽、食べ物、おしゃれ、恋愛、Hっぽい話題、行動、アタックなど。

どのイベントをこなし、どの選択をするかで、女の子のあなた(橘　純一)への好感度が
変化し、恋人関係になれば、ちょっとエッチな「むふふイベント」が発生。といった感じ。
時間の経過やあなたの行動によって、選択できるイベントが変化する、フラグ立て
アドベンチャーゲームとなっています。今風のアドベンチャーゲームらしく、行き詰まる
ことはありません。(必須イベントをこなせず、誰も恋愛対象とならなかった。という
状況は発生するかも。)

もちろん家庭用ゲーム機なんで、Hシーンはありません。まぁ、そこは想像力で補え。
ってことなにでしょう。Hっぽい状況は沢山でくるので、高校での恋愛体験を満喫する
橘君の疑似体験ができます。

ゲームテンポは中々良いのですが、会話内容の選択肢の必然性が余り感じられず、
セーブ、ロードを繰り返す作業ゲーになりがちなのがちょっと残念。雑談から
始めないと高感度が上がらない。とか、娯楽で運動の話題が出たので、運動を
選んでも相手にされない。とか。会話を楽しむという状況にはほど遠いなぁ。
それと、対象を一人に絞ると後半、他の女の子とのイベントは殆ど選択できなく
なります。選択できるイベントが無い時は、時計アイコンを選択して時を進めるしか
ありません。ときメモみたいに、他の女の子の悪評を避けるための爆弾処理に追われる。
という展開は無いです。

このゲームが楽しめるかどうかは、出てくる女の子と主人公の橘君に、いかに
感情移入できるか？だと思います。絵柄が気に入ればぜひ。

主人公はかなり変わった性癖を持っています。
そして一人称がボク。
これだけを見て「うわぁ〜〜、ダメだ」と思う人は恐らく楽しめないと思います。
しかし、そこがクリア出来ればヒロインはそれぞれに魅力がありますし（ヒロインに関しても多少人を選ぶ部分はありますが、まあ許せる程度です）、展開される話も面白いので楽しくプレイできると思います。
エンディングの数もいくつかあり、アルバム・シーン含めて全てをコンプリートしようと思うとかなり長い時間遊べる作品になります。

また、おまけの麻雀も読み込みが頻繁なところが惜しいですが、おまけとしては十二分の出来です。
こちらは一応最初から遊べますが、本編のネタが色々と出てくるので先に本編を一通りやってから遊んだほうがより楽しいでしょう。

問題点は、他の方も書かれているように解像度が悪いことです。
これさえなければ１００点と言いたいだけに、残念。
でも、全体的には良作なので自信を持ってお勧め出来ます。

（所謂バッドエンドに当たるであろうソエンエンドは、結構衝撃を受けます。各キャラに愛着がわく前に見てしまった方がいいかもしれません。）

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この作品、設定やキャラクターなどは「萌え」というよりも「リアル」に近いかと思います。
リアル志向からなのか全キャラクター通して黒髪か茶髪で奇抜さは全くなく、
一見地味かと思いきやキャラクターがしっかり立っているのでプレイすればするほど
どんどんキャラクターに愛着が湧いていきます。
イラストが昨今の萌えよりもリアルよりですが、すごくかわいいです。

またゲームシステムも特定のイベントを起こしてどんどんイベントを開放していくという
ADVゲームにはなかなかない面白いシステムが導入されており、
1人だけをただエンディングを見るのを目標にするとただの作業ですが、
複数人同時攻略をしたり、キャラクターの出会い方だけでも何パターンもあったりするので
全てのシーンを見ようとすると何時間必要なのかわからないぐらいにはやり込めます。

ここまでかなり良い意見ばかり書いてますが、☆3にした理由は主人公です。
『主人公＝プレイヤー』と言い切ってますが、キャラクターの個性が悪い意味で強すぎてげんなりします。
一人称が「僕」なのは私は気にならないのですが、ヘタレで優柔不断でいじられキャラです。
女の子との会話では決断力も男らしさも全くなく、「あ、あの…」みたいにもじもじしてます。
キャラクターの言葉を借りれば「人の顔色を伺って会話をしている」ようですが、
そのくせ妹がいるから女の子との会話は何故か得意なようです。もうわけがわかりません。

主人公に個性を持たせるなとは言いませんがが、もう少しニュートラルな設定でも良かったんじゃないかなと。
あと割とプレイしている方がドン引きするような性癖をお持ちですが、
そのあたりを踏まえて問題なければ相当楽しめるのではないかと思います。

とまあ、ひどく否定的な意見をしていますが、そこさえ目を瞑ればキャラクターはかわいく魅力的で、
声優さんの演技もさすがの一言なためキャラゲーとしてはかなり良いです。
システムもかなりやり込み要素があるため相当遊べています。

本編のシナリオ、キャラ、内容等は(追加要素のマージャン除く)は、まったくもって以前のPS2版と同じなのでそちらのレビューや評価、記事等を参考にしても全く問題ないと思いますのでこのレビューでは省かせていただきます。ということで以下にはPSP版で一人最後まで進めた時点で気付いた点を書かせていただきます。

読み込みについて
これについては、発売前からの事前情報で遅く会話で止まるというようなものが流れていたので、気になる方も多いんじゃないかと思います。私がプレイした印象では本編での読み込みについては特に問題はないと思いました。PS２版と比べても遜色ないと思えるほど、ただ１日の終わりの美也チェック(オプションでオフにできます。)が始まる前は読み込みが遅いのと、スタッフロールで読み込みが２縲怩R回入りスクロールが一瞬止まってしまった(かなり興ざめ)がありましたが、むしろメディアインストール非対応でよくぞここまで頑張ったなあと思えるほどですので読み込みについては心配ありません。
≪追記≫
本編については、上記の通りゲームの進行に支障をきたす様な読み込みの問題はありませんが、『ぬくぬくまーじゃん』については、キャラのカットインが入るたびに読み込みが発生するため、テンポがかなり悪くなっており『麻雀』ゲームとしては問題ありです。まぁカットインをOFFにすれば少しは改善しますが、それをやってしまうと唯の麻雀なので・・・・という具合にミニゲームの麻雀はあまり期待をしない方がいいと思います。(まぁオマケなので・・・)

グラフィック
多くの方がグラフィックがぼやけて見えるとレビューにも書いていますが、確かにその通りです。特に画面サイズを16:9に変更したり、ズームアップの演出時に目立ちます。ですが、これはあくまでPS2版と比べたときのもので、興が覚めてしまうような程ではありません。