山賊ダイアリー(3) の感想

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参照データ

タイトル山賊ダイアリー(3)
発売日2013-04-26
製作者岡本健太郎
販売元講談社
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL

購入者の感想

 兼業猟師(又は漫画家)である岡本氏が淡々と猟をする様子が無性に面白い作品です。
 ドキュメンタリーと言う設定で余り作為を感じさせないのも作者の巧まざる才能でしょうか。
 農耕が発展する前は皆こうして生活をしていたのだろうなあと、どこか本能に訴えかける物が有ります。
 獲物となるのが猟では鹿、鳩、カラスそして新登場のヌートリア、釣ではブルーギルとスッポンです。
 遭遇する動物はキツネ、とんび、ドブネズミ。
 ヌートリアの意外な(?)捕獲法は作り事でも有り得ない安易さで、そこが本作の魅力でもあります。
 ブルーギルが増える理由は旺盛な食欲・繁殖力に加えて「あまり美味く無い。」と言う特徴も大きいのでは?と思いました。
 食べる為の目的ではない害鳥(カラス)駆除の話では知性を感じさせるカラスに奇妙な共感と後ろめたさを覚えながらも最後はちゃんと食べています。

 他にも狩猟免許試験の様子、猟銃保持者となる時に行われる警察のチェック、燻製を始めとした獲物の料理法、犬にやってはいけない食べ物など読んでいて為になる事が満載です。
 ドブネズミさえ、もし狩った場合は食べる覚悟で猟に臨み、登場人物達の根に謙虚さと冷静さと好奇心が有る所も良いですね。

 親の代では家で飼っていたニワトリ位は自分達でしめていたそうですが、殺生をすっかり人任せにしてしまう方が不自然かもしれない等々、食事や生命について高圧的では無く考えさせてくれる効用も御座います。

 お薦めです。

 イブニング本誌連載分15編に『モーニング食』2012年2号掲載分1編を加えて有ります。

この手のエッセイ漫画は途中で失速することが多いが、山賊ダイアリーに関してはそれは当てはまらない。前巻と比べて何か劇的な変化があるわけでも、異様な登場人物がいるわけでもないのに、これだけ楽しめるのは、猟師という職業の面白さもあるが、やはり見せ方の工夫が
なされているからではないだろうか。
今回は罠にかかったシカの話から始まる。シカをアキ君の家に運んだ時に無邪気に喜ぶ息子と不快げな奥さんの対比が面白い。佐々木さんにおすそわけの電話をしたら「けっこうです」とにべもなく断られたのは意外ながらも納得。だからたまに個人経営のレストランに流れてくるのか。シカの刺身がたいへん美味そうで羨ましい。
狩猟免許の試験会場で聞きかじりの知識を披露してたらベテランが来てシラケてしまう展開は、猟師の経験が無くても「うわ〜、ありそう〜」ってなる。ここでの表情が見事。
ねずみとヌートリア関連のアキ君と岡本さんの絡みが面白い。仲よさげで見てて楽しい。
「寒いけどヒー●テックきとるけん」など時々現れる「普通」な日本の日常とのギャップもまたシュールでよい。
しかし毎巻しみじみ思うのは、飯がうまそうに見えるかどうかは絵のうまさとはそれほど関係ないんだなってこと(失礼)。まんが道に出てくる飯とかうまそうだもんな。
漫画普段読まない人にも是非おすすめする漫画「山賊ダイアリー」。3巻もたいへん面白い。必読である。

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