BRAVELY DEFAULT Design Works THE ART OF BRAVELY 2010-2013 の感想

「BDFF」「BDフォーザシークエル」「BDプレイングブレージュ」の吉田明彦さんの絵仕事を焦点にした一冊です。

前書きにて「打ち合わせのラフ感を出したく、なるべく落書きなどもこぼさず載せました」とある通り、クリンナップされたものだけでなく鉛筆線のかすれや汚れに指定文などもまるまる載って、普段開発者しか見られないであろう設定画が盛りだくさんでした。
主要キャラや版権絵は大きく1ｐごとにつるっとした印刷で、ラフ画やジョブなどは吉田さんの鉛筆線を生かすため紙質の出るマットな印刷でと、一冊の中で絵に合わせた贅沢なつくりとなっています。
ジョブ細部や装備・ゲストイラストレーターの設定画・背景画など、数が多いから小さくまとめてギュッと載せがちなものを、大きくページをとって見せて貰えるのが嬉しいところです。一つ一つにコメントがついていて裏話や当時の話なども満載ですが、個人的に普段表に出ない背景画担当の方のコメントも見られてとても面白かったです。

今まで吉田さんの絵仕事を見ようと思うと攻略本のおまけやちょっとした読み物的設定資料としてつけられるものばかりで、きちんと設定画集として出して欲しいと常々思っていたため念願叶って嬉しい限りです。
（最後のほうに「光の四戦士」設定画も12〜13ｐほど載ってありますがこちらももっと見たかった！）