くもんの中学基礎がため100%中1数学 関数・図形編―学習指導要領対応 の感想

説明は全くないに等しい。計算練習に特化した書籍としては素晴らしいと思う。問題の文章は関節で国語力は殆ど不要だと思うし、書き込むスペースも十分。自分は数学科卒なので頭の体操として利用させてもらった。

教える立場からのレビューです。
小中高校生、あるいはそれ以上の方に数学を教えた経験をもつ者です。

同シリーズの「中1数学　計算編」、特にその中の方程式とその応用を理解できていれば、問題なく学習を進めることができます。
くもんの中学基礎がため100%中1数学 計算編―学習指導要領対応

日常学習用としても、十分な質・量を備えていますし、公立高校の入試にも対応できます。一部私立高校の入試では、これだけでは不十分な場合もありますが、基礎として身につけておくべきものです（もちろん、他の参考書や問題集でも全くかまいません）。

ただ、難関高校を目指す人も、そうでない人も、数学が得意なのであれば、中学の数学はさっさと終えて、早目に高校数学の標準的な内容を学習することを私は勧めています。高校数学を理解していれば、より高い次元から問題を考えられるからです。

私が本書を推す理由は、次のようなものです。
（１）単なる問題集ではなく、重要な公式や定理の導出も含まれている。
（２）無理なく、「易」から「難」へステップアップできる。
（３）ともろどころに「まとめ」のページがあり、復習・記憶の定着に効果が望める。
（４）色をほとんど使っていない（カラフルなカラー印刷ではない）のでコピーが容易である。
（５）以上の特徴から、「日常学習」、「学び直し」、「先取り学習」のいずれにも対応できる。

【お薦めの使用法】
・前頁を1枚ずつコピーする（Ｂ４で62枚）。さらに「まとめ」のページ、「比例反比例の応用」など難しそうなところは複数枚コピーしておく。