荒れには必ずルールがある―間違った生徒指導が荒れる学校をつくる の感想
参照データ
タイトル | 荒れには必ずルールがある―間違った生徒指導が荒れる学校をつくる |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 吉田 順 |
販売元 | 学事出版 |
JANコード | 9784761919801 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般 |
購入者の感想
本書は、37年間横浜市内の公立中学校に勤務され、担任や生徒指導部
の豊富なご経験に加え、現在は全国各地の荒れる学校をまわり、生徒指
導のコンサルティング等でご活躍されている著者が、生徒指導のあり方を
まとめた本である。
構成としては、荒れる学校に見られるパターン(ルール)を25項目指摘し、
その指導の何が問題か、そしてどのようにすればいいのかが書かれている。
本書は、いくつもの点で実に素晴らしい生徒指導の手引である。その一つ
は、何といっても「現場主義」である。「荒れる子どもたちには原因があり、
それは子どもたちを見て気持ちを聴かなければ分からない」という著者の
凛とした信念が本書から滲み出ているのである。現実を知ってこそ、有効な
指導という手を打てるのである。こんな当たり前のことを再認識させてくれる。
また、指導のあり方の説明も理由が述べられ説得力がある。さらに、「服装
の乱れは心の乱れ」等といった伝統的な概念は本当に正しく事態を捉えて
いるのか、と教師が持つ固定観念にも揺さぶりをかけてくれる。
さらに、現場一辺主義で理論を受け付けないかというと、そうでもない。現場
の状況に応じて理論を使うならば有効であるという柔軟で中庸的な姿勢も
非常に現実的である。すなわち、本書は決してマニュアル化されたものでは
なく、教師としての指導スタンスや生徒との構え方といった根本的な意識を
高めてくれる本と言えるだろう。
常に向上意識を持って教師としてのスキルを高めてこられた、プロ教師とし
ての凄みを感じる生徒指導書である。
の豊富なご経験に加え、現在は全国各地の荒れる学校をまわり、生徒指
導のコンサルティング等でご活躍されている著者が、生徒指導のあり方を
まとめた本である。
構成としては、荒れる学校に見られるパターン(ルール)を25項目指摘し、
その指導の何が問題か、そしてどのようにすればいいのかが書かれている。
本書は、いくつもの点で実に素晴らしい生徒指導の手引である。その一つ
は、何といっても「現場主義」である。「荒れる子どもたちには原因があり、
それは子どもたちを見て気持ちを聴かなければ分からない」という著者の
凛とした信念が本書から滲み出ているのである。現実を知ってこそ、有効な
指導という手を打てるのである。こんな当たり前のことを再認識させてくれる。
また、指導のあり方の説明も理由が述べられ説得力がある。さらに、「服装
の乱れは心の乱れ」等といった伝統的な概念は本当に正しく事態を捉えて
いるのか、と教師が持つ固定観念にも揺さぶりをかけてくれる。
さらに、現場一辺主義で理論を受け付けないかというと、そうでもない。現場
の状況に応じて理論を使うならば有効であるという柔軟で中庸的な姿勢も
非常に現実的である。すなわち、本書は決してマニュアル化されたものでは
なく、教師としての指導スタンスや生徒との構え方といった根本的な意識を
高めてくれる本と言えるだろう。
常に向上意識を持って教師としてのスキルを高めてこられた、プロ教師とし
ての凄みを感じる生徒指導書である。