勉強するのは何のため?―僕らの「答え」のつくり方 の感想
参照データ
タイトル | 勉強するのは何のため?―僕らの「答え」のつくり方 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 苫野一徳 |
販売元 | 日本評論社 |
JANコード | 9784535563292 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般 |
購入者の感想
答えがほしいのになかなか出せず、答えをつくることをあきらめてしまう…
そのようになる問いの一つといえる「なぜ勉強するのか?」。本著ではこの問いの「答え」が力強くわかりやすく書かれています。
最初に目を引いたのが著者の「答え」のつくり方。「絶対正しい答え」という「正解」でなくて、「納得できる答え」という「納得解」を求めること。「一般化のワナ」や「問い方のマジック」に陥らないこと。オリジナリティーにあふれた「答え」のつくり方がわかりやく述べられていました。
この「答え」のつくり方から、著者が「勉強するのは何のためか」「どうして学校に行くのか」の「答え」を実際につくり出していきます。その「答え」の中心になるキーワードは<自由>。そのキーワードからつくられた「答え」に思わず「納得」してしまいました。
本著では勉強する意味や学校に行く意味のみならず、いじめや体罰についても述べられています。そこで述べられた考えも優れていると思いました。著者の深い人間理解に裏付けられているからでしょうか。いじめから逃げてもいいということ、学校を相互信頼の場にすること、これらの主張に救われる子どももいると思います。
答えを見出そうとしつつも議論を複雑にしているだけのような論法が見られる中、明快に答えをつくりだした本著は読後爽快です。
中学生や高校生にもわかるようにと書かれた本のようですが、分量もちょうどよく、読みやすいので、中学生や高校生も楽しく読めると思います。しかも、最初に提示された著者の思考の方法が後続する章で実践されており、読み進めていくうちに「答え」をつくる思考方法も習得できるのでおすすめです。
入門書的な役割がありながらもこれからの教育も考えることができる、ぜいたくな一冊です。
そのようになる問いの一つといえる「なぜ勉強するのか?」。本著ではこの問いの「答え」が力強くわかりやすく書かれています。
最初に目を引いたのが著者の「答え」のつくり方。「絶対正しい答え」という「正解」でなくて、「納得できる答え」という「納得解」を求めること。「一般化のワナ」や「問い方のマジック」に陥らないこと。オリジナリティーにあふれた「答え」のつくり方がわかりやく述べられていました。
この「答え」のつくり方から、著者が「勉強するのは何のためか」「どうして学校に行くのか」の「答え」を実際につくり出していきます。その「答え」の中心になるキーワードは<自由>。そのキーワードからつくられた「答え」に思わず「納得」してしまいました。
本著では勉強する意味や学校に行く意味のみならず、いじめや体罰についても述べられています。そこで述べられた考えも優れていると思いました。著者の深い人間理解に裏付けられているからでしょうか。いじめから逃げてもいいということ、学校を相互信頼の場にすること、これらの主張に救われる子どももいると思います。
答えを見出そうとしつつも議論を複雑にしているだけのような論法が見られる中、明快に答えをつくりだした本著は読後爽快です。
中学生や高校生にもわかるようにと書かれた本のようですが、分量もちょうどよく、読みやすいので、中学生や高校生も楽しく読めると思います。しかも、最初に提示された著者の思考の方法が後続する章で実践されており、読み進めていくうちに「答え」をつくる思考方法も習得できるのでおすすめです。
入門書的な役割がありながらもこれからの教育も考えることができる、ぜいたくな一冊です。