Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ (1) (単行本コミックス) の感想
参照データ
タイトル | Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ (1) (単行本コミックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 桜井 光 |
販売元 | KADOKAWA/角川書店 |
JANコード | 9784041021279 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
「Fate」というシリーズは、噛み砕いて表現すると、
歴史上・神話上の英雄とバディを組んだ異能バトルロワイヤルである。
この作品は現代の「中二病」「ゲーム脳」をくすぐるらしく、
原作「Fate/stay night」の奈須きのこはもちろんのこと、
「Fate/Zero」の虚淵玄、
「Fate/strange fake」の成田良悟、
「Fate/Apocrypha」の東出祐一郎といった、
現代のエンターテイメント系文学史・ノベルゲーム史を代表する数々の作家を魅了してきた。
英雄の元ネタを誰にするか?
そこからインスパイアされる英雄の正確は?必殺技は?
英雄と組む魔術師の性格は?魔術の効果は?
彼らの個人的な趣味嗜好、そして美学がスパイスとなっている。
この作品では、桜井光という、知る人ぞ知る濃い作家が「Fate」参加したのである。
聖杯戦争が、新たなカメラで描かれていた。
詳しくは語らないが、非常に鮮やかに情景が浮かび上がってきたのである。
歴史上・神話上の英雄とバディを組んだ異能バトルロワイヤルである。
この作品は現代の「中二病」「ゲーム脳」をくすぐるらしく、
原作「Fate/stay night」の奈須きのこはもちろんのこと、
「Fate/Zero」の虚淵玄、
「Fate/strange fake」の成田良悟、
「Fate/Apocrypha」の東出祐一郎といった、
現代のエンターテイメント系文学史・ノベルゲーム史を代表する数々の作家を魅了してきた。
英雄の元ネタを誰にするか?
そこからインスパイアされる英雄の正確は?必殺技は?
英雄と組む魔術師の性格は?魔術の効果は?
彼らの個人的な趣味嗜好、そして美学がスパイスとなっている。
この作品では、桜井光という、知る人ぞ知る濃い作家が「Fate」参加したのである。
聖杯戦争が、新たなカメラで描かれていた。
詳しくは語らないが、非常に鮮やかに情景が浮かび上がってきたのである。
TYPE-MOONのゲーム、Fate/staynightの原点となる、Fate/prototypeの小説化です。
Prototype自体はゲーム化されていないものの、その商品化されたstaynightを知っていれば
類推出来る部分は多々あり、且つその差異に謎を感じ、期待出来る内容だと思います。
文章は綺麗と言えば綺麗ですが、少し情緒過多な印象が有りました。
ですが、メインどころが幼き少女二人ともなれば、雰囲気は合っているのかなと。
イラストも凄く綺麗です。中の挿絵まで総カラー。巻末に収録された
ショートコミックはモノクロですが、武内さんの画風も感じられつつ、それよりも
柔らかでふんわりとした感触のイラストは、この物語に凄く合っていると思いました。
ただ、話の視点が細切れに変わり、諸々の場面が寸止め状態で次々と切り替わっていく
印象が強くて煩わしさを感じました。謎は振り撒かれ、明らかに続くことを前提とした
描写はプロローグで一冊使い切ったという印象です。
最初のうちは、綾香の一人称、神視点とも渾然としたようなセイバーの一人称、
純然たる三人称の描写など、忙しなく変化する描写に慌ただし過ぎる思いがしました。
後書きを読んで知ったのですが、月刊誌に連載されていたものを纏めたようですね。
フラグメンツ(断片)という表現で、ようやく得心がいったものです。
何か近い印象があるよな、と考えていたら、プロモーションビデオに思い至りました。
Fateをすでに知っている方に向けたプロトタイプのPVを小説で見たように感じられます。
全体を貫くナレーションのようなストーリーの合間に、印象的な場面をダイジェストで挟む。
ただ、それが過多なほどに回答を得られないシーンばかりで少し消化不良の印象が残りました。
いずれにせよ、Fate既知の方には期待と共に喜んで受け入れられる本作だとは思いましたが、
知らなければ、これを入り口とするには説明も足りず、ハードルが高いだろうと感じられました。
Prototype自体はゲーム化されていないものの、その商品化されたstaynightを知っていれば
類推出来る部分は多々あり、且つその差異に謎を感じ、期待出来る内容だと思います。
文章は綺麗と言えば綺麗ですが、少し情緒過多な印象が有りました。
ですが、メインどころが幼き少女二人ともなれば、雰囲気は合っているのかなと。
イラストも凄く綺麗です。中の挿絵まで総カラー。巻末に収録された
ショートコミックはモノクロですが、武内さんの画風も感じられつつ、それよりも
柔らかでふんわりとした感触のイラストは、この物語に凄く合っていると思いました。
ただ、話の視点が細切れに変わり、諸々の場面が寸止め状態で次々と切り替わっていく
印象が強くて煩わしさを感じました。謎は振り撒かれ、明らかに続くことを前提とした
描写はプロローグで一冊使い切ったという印象です。
最初のうちは、綾香の一人称、神視点とも渾然としたようなセイバーの一人称、
純然たる三人称の描写など、忙しなく変化する描写に慌ただし過ぎる思いがしました。
後書きを読んで知ったのですが、月刊誌に連載されていたものを纏めたようですね。
フラグメンツ(断片)という表現で、ようやく得心がいったものです。
何か近い印象があるよな、と考えていたら、プロモーションビデオに思い至りました。
Fateをすでに知っている方に向けたプロトタイプのPVを小説で見たように感じられます。
全体を貫くナレーションのようなストーリーの合間に、印象的な場面をダイジェストで挟む。
ただ、それが過多なほどに回答を得られないシーンばかりで少し消化不良の印象が残りました。
いずれにせよ、Fate既知の方には期待と共に喜んで受け入れられる本作だとは思いましたが、
知らなければ、これを入り口とするには説明も足りず、ハードルが高いだろうと感じられました。