発達障害の原因と発症メカニズム: 脳神経科学の視点から の感想

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精神医学界を賑わす「発達障害」。
ひと昔前まで、耳にすることもほとんど無かった「発達障害」が何故急増しているのか…。
筆者は、様々な研究文献から、発達障害急増の原因は化学物質や放射線だと結論づけています。筆者は、説得力がある証拠を複数挙げて論じているので、納得がいく説明がなされています。
発達障害に関わる専門家は必読の本です。
(日本の発達障害の研究、臨床のパイオニアの神田橋先生もオススメしている一冊です。)

さらに、妊娠前にどうしたら発達障害を予防できるか、また、発達障害を抱える当事者、家族にもヒントになる療育法も少しかかれています。そのため、内容は難しいですが専門家だけでなく一般の人にも一読の価値があります。

追伸
筆者は杉山登志郎氏の発達障害の分類を挙げて、先天的や化学物質による遺伝子の発現異常でおこる発達障害だけでなく、虐待による第4の発達障害を挙げているので、化学物質批判だけの偏る結論になっていないところも評価できます。