楔-kusabi-(初回限定盤1)(DVD付) の感想

今までもKAT-TUNのアルバムは硬軟交えた振り幅の広い選曲をしてきましたが、今回4人になってその幅が狭くなるどころか、幅広さに奥深さまで加えた壮大な世界観が感じられる、更にレベルアップした作品になっています。まず表題曲の「楔-kusabi-」から、中丸君に「ドラマのイメージそのまま」と言わしめる楽曲とMVがこのアルバムの神秘性に聴くものを引き込んで行く。2曲目の「GIMME LUV」はまさしくKAT-TUNの真骨頂とも言うべきロック。入りの「GIMMELUV、GIMMELUV GIMMELUV、GIMMELUV」のリズム「ダダダッダダダァ〜」の繰り返しが全体を通して小気味良くbackに流れ、メンバーが順番に歌い継いでいくその一人一人の歌声が確実にスキルアップし聴いていて心地よく、後半にトーンを押さえて高音で歌う中丸君の声とそれに続く亀梨君のsexyで力強い声への流れが本当に素晴らしい。
「ON&ON」「FIRE and ICE」「僕なりの恋」も、一つ一つその良さを紹介しようと思うと、字数が幾らあっても足りない位なのだが、兎に角、どの曲も4人のハーモニーの素晴らしさに聴き入ってしまうし、時に優しく、時に力強く歌い分ける技術の素晴らしさに圧倒されてしまう。
そして今回の3枚は、聴く者に向けてのメッセージも沢山散りばめてあり、どのカップリングも外せない楽曲ばかり。初回盤2のMVもガッツリダンスを楽しめるし、1枚しか買っていない方には「是非聴いてみて!間違いないから。」と自信を持って3枚買いをお薦め出来る。特に通常盤の最後のカップリング「PHOENIX」(フェニックス)は、KAT-TUNの「どんな事があっても、更に強くなって必ず甦る」という覚悟やメッセージが沢山詰まった1曲で、是非聴いて欲しい。