中国汚染の真相 (中経出版) の感想

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タイトル中国汚染の真相 (中経出版)
発売日2014-08-25
製作者富坂 聰
販売元KADOKAWA / 中経出版
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カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

中国と言えば思い浮かべる代名詞はいくつもある。 大気汚染に、水質汚染、鳥インフルエンザに、AIDSだ。 世界第2の経済大国と海洋侵略に膨張する中国、一方で深刻な格差と貧困の中国。  国の指導者レベルから末端の農民まで、目先の利益の追及のみ、自分の利益だけが重要だから、当然に環境への配慮は全くない。 国営企業は経営の矜持も無く、政治との癒着で私腹を肥やすことに執着。  貧困と環境対策、経済発展と環境汚染、これらの対立矛盾構造に何も解決出来ない国が、中国だ。  中国人の低い民度に加え、政府の環境対策に本気度はない。

今一番行きたくない国を一つと問われれば、中国だろう。 本邦企業で中国への赴任の内示が出たら、左遷覚悟で拒否すべきだろう。 どうしても赴任するなら家族は置いて単身赴任すべきだ。 国際競技会など開催出来る場所ではないし、アスリートも参加をしてはいけない。   都市住人は汚染しきった空気の中での生活で、喘息と肺がんに苦しむだろう。  農村住民は汚れきった水質汚染の中での生活で、消化器系がんに苦しむだろう。  中国に今でも積極進出の日系商社や、大型小売店や、安物衣料販売店の社員は可哀想で、同情する。 明日にも転職を考えた方が良い。 会社の為に肺がんや消化器がんになることはあるまい。 北京マラソン出場、話にならない、out of the questionだ。

<大気汚染> 北京・天津そして河北省の都市が最悪で、PM2.5は106マイクログラム/立法米(年間平均濃度)。 2013年10月21日長春市で早朝6時に595マイクログラムを記録した。  中国の環境破壊は社会主義経済の非生産性が招いた第1幕から、経済の急成長の歪みの第2章で、最早人類が暮らすことの出来ない場所になった。  中国の責任感の欠如は異常であり、米大使館がPM2.5の数値を公表しなければ、深刻な大気汚染を中国政府は放置し続けたことだろう。  

産業の中心は石炭であり、家庭の暖房は石炭だ。 ロシアからの天然ガスは安全保障に限界あり、原油もシェールガスも沿岸海底で中国には技術的な壁あり。 結局は現在も将来も石炭だ。  市場には毎年2000万台の車が出るが、粗悪なガソリンで走るから堪らない。

客観的な視点からとらえた中国汚染問題の現実と原因について、日本国民へ知って、考えて貰いたいという意図で書かれた本です。

最近、何十年も前からパタリと聴くことがなかった「光化学スモッグ注意報」がよく放送されるのでハテナ?と思っていましたが、本作を読んで中国からの大気汚染の影響だということが分かりました。
海にも空にも国境はありません。繋がっていれば当然影響を受けます。
世界の22%の人口を有する大国中国で、どのような環境汚染が進んでいるのか?その原因は何かが解説されています。

個人的には日本や他の先進国も経済発展の際には公害問題があり、それは発展と共に解決していくも…と気安く考えていましたが、中国ではそうした過去の事例が当てはまらないことが分かります。
急速な経済発展による汚染の前段階に、社会主義時代の工場による汚染が、そして汚染問題の解決は「豊かになってからすれば良いのだ!」という利益優先で環境汚染問題を先送りする様子がみられます。

本書に記載されている中国汚染の実態は想像を絶します。
例えば、河へ入水自殺をはかった少女を助けようとした警察官が助けた少女よりも重体の昏睡状態になってしまいます。
原因は汚染された河の水を大量に飲んでしまったためだそうです。
また、散歩中の犬がスモッグのために見失ってしまったなどの記述もあります。

2014年3月に開催された全国人民代表大会で「環境問題に対する新たなる戦い」を宣言した一方で、習近平氏の提案により「空気の缶詰」の販売計画を本格的にスタートさせるなど…根本的な解決が出来るのかどうか大いに疑問です。

なぜ、中国漁船が他国の領域で密漁するのか?中国での貧困壁や超深刻な水不足問題など、解決困難と思わせる課題山積みの全203Pでした。

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