ぱみゅぱみゅレボリューション(通常盤) の感想

ＣＤショップ大賞の準大賞おめでとうございます。この作品が大賞取るかと思ってましたが、
既に売れてるアーティストは取り難い賞だからなぁ。この作品の最大のセールスポイントは
”音の響き”そのものにあると思います。作品全体のこの独特の音の響きが気持ち良くて中毒に
なるのです。音質が良いというのとは違うのですが、音そのものに立体感があるというか物質感
があるのです。この独特の音の響きだけは、世界広しと言えども中田ヤスタカにしか作れないもの
でしょう。たぶんこれは、中田ヤスタカがマスタリングまで含めて楽曲製作の終わりから最後まで
全て一人で作っているからこそ生み出されるものなのではないでしょうか。なにか始めからマスタ
リングのことまで想定して作曲してるような感じ。専門的過ぎて自分なんぞにはよく判りませんが。
一人で全て製作しまうことのデメリットも大きいのでしょうが、この作品はメリットのほうが
最大限に生かされてるのではないかと。この気持ちの良い”音の響き”だけは、ＭＰ３プレイヤー
では味わい切れないと思うので、ぜひともこのＣＤを買って良いＣＤプレイヤーと良いヘッドホン
で聴いて欲しいと思います。しかしきゃりーと言えば、いかにも原宿系でギャルっぽくて安っぽい
軽い音質の着うたが似合いそうな存在です。実際きゃりーの音楽は配信やユーチューブの動画
などで最も多くリスニングされてる訳ですが、しかしＣＤを買って聴いてみると意外や意外、
めちゃくちゃハイファイ仕様な音楽やんけ！っていうギャップがなんか凄いｗ

ＣＤの売り上げ、特にＣＤシングルの売り上げは、もはやほとんど応援需要を表す指標でしかなく
なりました。応援需要というのは、その商品が欲しいというよりかはその人を応援したいから
べつに要らないけどあえて買うという需要のこと。だからＣＤシングルランキングはアイドル
ばかりになっているのでしょう。しかしその点で言うなら、キャリーは凄い人気者ではありますが、
彼女を強く応援しようとか、あるいは崇めようとかいう人はそんなには居ないのではないでしょうか。