BCLライフ2012-2013 (三才ムック vol.551) の感想

　納戸から４０年前の海外ＢＣＬのべリカード類がたくさん出て来たことから、なつかしくなって本書を2014版とともに購入した。
　掲載されているラジオ自体も４０数年前の商品であり、詳細な情報を集めるのは大変かもしれないが、やはり、もう少し掲載ラジオについての開発秘話や性能情報がほしかったし、さらに、所有者の感想、中古ラジオの修理などを趣味とする人などからの詳細な情報を書いてほしかった。

今年は出ないのかなあ、と心配していましたがようやく出版されました。領土問題など近隣諸国を巻き込んだ時事ネタのほか、現在の世界を取り巻く短波事情を興味深く掘り下げています。昨年・一昨年とPCを使った受信記事が続きますが、熱心なSWL・BCLにはうれしい短波の話題満載です。BCLのインターネットホームページを開設するOMさんたちの筆も滑らかです。個人的には、ロシアナいちのへ友里さんの投稿記事メルボルン日本語FM放送の取材記事が関心を引きました。今年はベリカードの紹介が少し減ってしまいましたが、そのぶん音源充実でラジオ派必携の書です。

大切な部分で記述ミスがある。
121ページのPL-660の項目に「アンテナに５Vの直流電圧が・・・」とあるが、これはICF-SW7600GRに記載される項目で、間違いである。
マニュアルをよく読めば書いてあることとであるが、読者に間違って認識させる記述である。PL-660では不要だ。
ICF-SW7600GRで他社製ループアンテナ等を使用する場合は動作不良を防ぐため、専用のケーブルを使用するなどして直流電流をカットする必要がある。