だいたい四国八十八ヶ所 (集英社文庫) の感想

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参照データ

タイトルだいたい四国八十八ヶ所 (集英社文庫)
発売日2014-07-11
製作者宮田珠己
販売元集英社
JANコード登録されていません
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 日記・書簡 » 日本文学

購入者の感想

楽しい本でした。私自身もかつて、紀伊半島の熊野古道の全ルート、静岡県内の旧東海道の宿場と全ルートを回って、
スタンプを押す楽しさは何ものにも代えがたい喜びである、という経験をしています。笑いあり、悲しみありの珍道中ですが、
すぐに感情移入することができ、読み応えのある内容でした。

「お接待」といって、遍路途中で見知らぬ人から飲食物の提供を受けるのはうれしい。この接待文化は双方にとって、
ポジティブに作用している。人は充実の中にあるとき、まさしくそれが今だと実感できるもので、
旅の面白いところは自分の有り得たかもしれない別の人生の可能性を具体的に想像できること。
又旅ならではの想定外の状況に遭遇する楽しさや本書の中に写真やイラストなども豊富で、視覚的にも楽しめるよう
工夫されているのは好感が持てます。

四国遍路を終えた感想として「道で声をかけてくれた人、お接待してくれた人、遍路道を整備し、清掃し、標識を立ててくれた
人たちに感謝」の気持ちが芽生え、人間的に一回り成長した気になったことが何よりの収穫。
四国遍路のリピーターは日常の面倒な生活から非日常の無心になれる時間を求めて、ふたたびこの地を訪れます。
私も先に述べた経験から筆者の気持ちは十分に理解することができます。
あなたも、非日常への扉を開けてみませんか?

かってこれほど脱力してしまう書名があったろうか?「完全網羅」とか「全ルート踏破」とか気合いが入った書名が並ぶ中で思わず手に取りたくなるタイトルだ。宮田氏の天才的な脱力ぶりに乾杯!にもかかわらずお遍路のほとんど全行程を実際に経験した宮田氏ならではの率直な感想が書かれていて大変参考になった。お遍路を目指す人は1度読んでみて下さい。

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