名医に聞く あきらめないがん治療 の感想
参照データ
タイトル | 名医に聞く あきらめないがん治療 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 田口 淳一 |
販売元 | ブックマン社 |
JANコード | 9784893088260 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 医学・薬学・看護学・歯科学 » がん・腫瘍 |
購入者の感想
名医8人との対談という切り口に興味を持ち手に取った。
○読む前○
厚生省の「がん医療水準均てん化」で地域格差解消は期待されるものの、今度は逆にガイドラインに縛られて、自分で判断する(昔ながらの)お医者さんが減ってしまうのではないかと心配していた。「ガイドラインに則ると、こうすべきです」「やはり、苦しむ甲斐もなかったが、ガイドライン通りの治療です(私は知りません)」etc 主語に”I”がない。一方で、最近では医師独自の判断とは言っても「何もするな。気にするな」という主張まで見かける。しかしこれでは、5千年前の呪術的医療に逆戻りだ。では、今の時代、名医とは何だろうか?こんな疑問を持っていた。
○読んだ後○
良い意味で期待を裏切られた。
今あるデータで言える有効性と限界を熟知した上で、患者さんと向き合い、自らの信じる道に患者を誘う医師達が、たしかにいた。医師が背負うリスク・プレッシャーは相当なものであったと察する。例えば腹水を当時の常識を超えた分量を抜く話など。他の医師から見れば、患者を殺すようにも見えたであろう。行間からヒリヒリとした感覚が伝わってくる。NHK「プロフェッショナル」を見ている錯覚すら覚える。しかし、だからこそ、「聖職者」「先生」と呼ばれる職業なのだと個人的には思う。
研究者だけではない、この様な現場の医師達のお陰で医療は進歩していくのだろう。
○読む前○
厚生省の「がん医療水準均てん化」で地域格差解消は期待されるものの、今度は逆にガイドラインに縛られて、自分で判断する(昔ながらの)お医者さんが減ってしまうのではないかと心配していた。「ガイドラインに則ると、こうすべきです」「やはり、苦しむ甲斐もなかったが、ガイドライン通りの治療です(私は知りません)」etc 主語に”I”がない。一方で、最近では医師独自の判断とは言っても「何もするな。気にするな」という主張まで見かける。しかしこれでは、5千年前の呪術的医療に逆戻りだ。では、今の時代、名医とは何だろうか?こんな疑問を持っていた。
○読んだ後○
良い意味で期待を裏切られた。
今あるデータで言える有効性と限界を熟知した上で、患者さんと向き合い、自らの信じる道に患者を誘う医師達が、たしかにいた。医師が背負うリスク・プレッシャーは相当なものであったと察する。例えば腹水を当時の常識を超えた分量を抜く話など。他の医師から見れば、患者を殺すようにも見えたであろう。行間からヒリヒリとした感覚が伝わってくる。NHK「プロフェッショナル」を見ている錯覚すら覚える。しかし、だからこそ、「聖職者」「先生」と呼ばれる職業なのだと個人的には思う。
研究者だけではない、この様な現場の医師達のお陰で医療は進歩していくのだろう。