TOMIX Nゲージ 98921 [限定]211 3000系 (高崎線開業130周年) セット (10両) の感想

造形自体は悪くないです。特徴的なペイントも的確に再現されています。

……ただ、元の車両（211系）自体が古く、前照灯ユニットが大きいために室内灯を入れるとかなり目立ってしまう、等の弊害が。
いやまあ、それは流石に新規造形しろとまでは言えないので仕方が無いことではあるのですが。

そういった通常品211系キット固有の欠点はなかったことにするとしても、個人的に気になる点が結構あります。
・限定品、しかもラッピング車両で見た目重視の品でもあるのだから、せめてアーノルドカプラーはやめてボディマウント式密連あたりにしてほしいものです。多少割高になるとしても。
・基本セットと増結セットを買い足して~というパターンなら兎も角、固定10両編成のキットでモーター車が2両目に位置するのはいかがなものかと。レイアウトで走らせた時の安定性、全然考えてませんよね？
・ケースも通常品の10両編成なら全然これでいいですけど、記念車両的なキットで、端に縦に2両並べて収納、はどうなんでしょう。ケースをあけた時のワクワク感というか、限定品キットのありがたみが薄れます。多少ゆとり持って2ケースにする等やりようはある筈です。
・いっそ5両編成も足して15両フルでもよかったのでは、と。実車もそんな感じで走ってましたから。（単独もありますけど、大抵は篭原で切り離した後の編成ですよね、10両って）
・これに限ったことじゃないですけど、いい加減、側面の行き先表示シールつけませんか……。どこかから「貧弱貧弱ゥ！」という声が聞こえてきそうです。コストの問題というならせめて、別売でもいいから用意してほしいのです。

何というかこう……「元は通常品そのままでもラッピング車両にしとけばありがたがって買うんだろ」みたいな制作者側の考えが透けて見えるような気がして、なんとも。過去製品でも再販の時にカプラー改善したりLED化したりすることがあるKATOさんなんかを少し見習ってほしいです。