レミーのおいしいレストラン [DVD] の感想

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参照データ

タイトルレミーのおいしいレストラン [DVD]
発売日2011-07-06
出演ディズニー
販売元ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
JANコード4959241957122
カテゴリDVD » ジャンル別 » キッズ・ファミリー » キッズアニメ・映画

購入者の感想

料理の話なので地味になるかと思ったら、厨房内はもちろんパリの街で繰り広げられるアクションもあるし、アニメならではの動きや描写も多い。
それに、とにかくレミーがちょこまか動く動く。ネズミが狭い迷路が動く独特の視線が、見る側も体感できる映像は、さすがピクサー!! それだけで、子供は普通に楽しめるでしょうし、大人が観ると、人間の才能だとか、その才能を評価する事だとか、いろいろ考えさせられる映画となっているのがスゴイところ。

もうひとつの主役でもある料理が、おいしそうなのには驚きます。料理の質感や、弾力、粘性、まで表現できている。食べ物をおいしく見せるのは、これまでアニメが苦手としてきた部分なのだけれど、正直、生唾を飲み込む場面もあったほど。それに、レミーが本当に楽しそうに料理を作るんだよね。観てると美味しい物が食べたくなるし、料理が作りたくなる。

脚本もよく練られています。レミーとリングイニの、シェフとしての成功物語がメインになっていますが、彼らの秘密を嗅ぎつけた料理長との駆け引きや、グストーを死に追いやった毒舌料理評論家イーゴとの対決など飽きさせません。笑って、ハラハラして最後にちょっと感動させる流れもお約束ながら、上手いしイヤミがない。
ラストには、「正しい評論とはどうあるべきか」というメッセージもありました。

以下オマケです

原題は“RATATOULLE”です。「南フランス流野菜の煮込み料理」のこと。「リングイニ」(Linguini)がパスタのリングイネ(linguine)のモジリであるように、ラタトゥイユを持ちだしたのは、rat(ネズミ)+touille(かきまぜたもの)を暗示するためでもある。ちなみに、「グストー」(Gusteau)も、gustatif(味覚の)やgustation(味感)を暗示し、gastronome(美食家)とも関係があります。

 こちらを購入した契機は<<Gaspard et Lisa au cinema>>(2009年8月刊、邦題『リサとガスパールえいがにいく』)にそれらしき作品が出てきたからでした。この中に2ページ『レミーのおいしいレストラン』かな、と思わせる絵と鼠が料理をするという記述があり、奥付にも「ディズニーの許諾」取得済みであるとのことわりがあったので確信して、興味を持ったのでした。
 まずはレンタルで見て、やられました。感動的なところはアメリカンドリーム路線ですが、「家族」というキーワードはイタリア系かと思われました(何人か制作者の名前がイタリア系なので反映しているのかも)。米国オリジナル版も日本語吹替え版も豪華な声優陣で芝居がうまくて感心しました。翻訳者の腕にも唸ります。実に小気味よく、面白く訳できていて、不自然さを全く感じさせません。特典の制作者・協力者インタヴューは必見必聴です。
 これから買う方は是非こちらのコレクターズボックスがあるうちにお勧めしたいと思います。豪華本『The Art Of…』がまたもの凄い力の入りようで、レミーの世界に魅せられた者にはたまらない設定資料と周辺美術集です。映画本篇を見ているだけではなかなか気がつかないこと(イーゴの書斎が棺桶のイメージであることなど)も色々とありました。可愛いドゥミタスは大事に使っています。
 こちらの作品をわざわざ自作絵本の題材にしたゲオルク・ハレンスレーベン/アンヌ・グットマン夫妻の情熱が伝わってきました。リサとガスパールファンだったお蔭で、レミーに出逢えて本当に良かったと思います。ここ数年での私的ランク最高の作品となりました。

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