やわらかな遺伝子 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) の感想
参照データ
タイトル | やわらかな遺伝子 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | マット・リドレー |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784150504120 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
本書は、サイエンスライターのマット・リドレーが、
「氏」か「育ち」か問題について、
過去の著名な学者を引き合いにだしつつ、
最新(出版時点での)の遺伝学、進化論に基づいて、
決着を試みようという意欲的なものです。
人が受精卵になったときから決まっている遺伝子が、
環境の影響を受けて個々の遺伝子のスイッチがオン・オフとなり、
アミノ酸・たんぱく質を形成し生命に影響を与え、
結果として行動に影響を与える、というものです。
実際に、
環境の影響を受けてオン・オフになる遺伝子が見つかっている事、
進化心理学では、人の差異の約50%が遺伝、約10%が親の子育て、約40%が周りの環境だと言われています。
これらの最新の知見を踏まえて見事にストーリーを展開しています。
このような知見があり、かつわかりやすく伝えてくれるサイエンスライターは、
残念な事に日本にはほとんどいません。
マット・リドレーの未訳のものがあれば全て邦訳出版して頂きたいと思います。
「氏」か「育ち」か問題について、
過去の著名な学者を引き合いにだしつつ、
最新(出版時点での)の遺伝学、進化論に基づいて、
決着を試みようという意欲的なものです。
人が受精卵になったときから決まっている遺伝子が、
環境の影響を受けて個々の遺伝子のスイッチがオン・オフとなり、
アミノ酸・たんぱく質を形成し生命に影響を与え、
結果として行動に影響を与える、というものです。
実際に、
環境の影響を受けてオン・オフになる遺伝子が見つかっている事、
進化心理学では、人の差異の約50%が遺伝、約10%が親の子育て、約40%が周りの環境だと言われています。
これらの最新の知見を踏まえて見事にストーリーを展開しています。
このような知見があり、かつわかりやすく伝えてくれるサイエンスライターは、
残念な事に日本にはほとんどいません。
マット・リドレーの未訳のものがあれば全て邦訳出版して頂きたいと思います。