まだ涙にならない悲しみが / 恋は匂へと散りぬるを(初回生産限定盤A)(DVD付) の感想

KinKi Kidsの33曲目の待望のシングルが発売されました。しかも両A面、という自信作で！

僕は（非難されても…！）事あるごとにKinKi KidsのCDについては全面的に支持してまいりました。なぜかと言うと、それは「ジャニーズの王道メロディー」を歌いこなすのが彼ら二人のデュエットにあるからです。「ジャニーズの王道メロディー」とは何か？…それは「時にはメジャーコードで明るく爽やかなメロディーを、時にはマイナーコードで悲しみや失恋を哀愁たっぷりに歌い上げる」という事にあります。

さて、そのようなもの差しで今回のCDを聴きますと、「恋は匂へど散りぬるを」は完璧にマイナーコードのLOST LOVE SONG。しかもこの曲はデビュー曲の「硝子の少年」に通じるモノを強く感じさせます。この曲はKinKiのコンサートマスターでもあり、また「堂本兄弟」でもベースを弾いている吉田建さんの作詞・作曲ですね。なるほど、KinKiを良く理解しているなあと深くうなずけます。またもう一曲の「まだ涙にならない悲しみが」は、これは完璧にメジャーコードのLOST LOVE SONG。本曲はしかも織田哲郎さんの作曲ですね。「ボクの背中には羽根がある」「Anniversary」などでKinKiのシングル曲を作曲したことが記憶に残っています。

このCDには特典映像として「まだ涙にならない悲しみが」のビデオ・クリップが付いています。織田哲郎さんがとある海岸近くのガレージで、KinKi始め高校生の同窓会的な雰囲気で集って演奏する、というシナリオになっています。この曲を作詞した松井五郎さんの「幸せはね　脆いものさ　守ろうとして　そのせいで壊す」という歌詞にちょっと惹かれてしまいました。

お薦めします。