ロボットは東大に入れるか (よりみちパン! セ) (よりみちパン!セ) の感想
参照データ
タイトル | ロボットは東大に入れるか (よりみちパン! セ) (よりみちパン!セ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 新井紀子 |
販売元 | イースト・プレス |
JANコード | 9784781690643 |
カテゴリ | ジャンル別 » コンピュータ・IT » コンピュータサイエンス » 人工知能 |
購入者の感想
本題とはそれるが、某有名老舗書店に買いに行ったらカウンター前の目立つところにはこの本は置いてない。 書店の検索PCで見たら「児童書」のコーナーに1冊だけあった。 老舗書店は、この本を小中学生向けの本と勘違いしたのか? この本の後半で、新井さんも「コンピュータが仕事を奪う」が政治家、教育者に注目されなかったことを嘆いていた。 自分も、「仕事を奪う」を読んだあとに、「アマゾンが配達用ロボット作ったぞ」とか「クルマの自動運転出来たら便利だよね」などと職場の同僚と話したりするが、「危ないんじゃない」とか「日本は規制があるから難しいんじゃない」程度の反応しかない。 自分がSFファンだから、ロボットとかAIというキーワードに敏感なのか、それとも世間の人が鈍感なのか。 それともAIやロボットは重要ではないのか? そんなことはないはずだ。
この本を読む直前にドラッカーの「現代の経営(でも書かれたのは50年前)」を読んでいたら、「オートメーションの意義とは、人間と機械を置き換えることではない。 仕事の9割は、特定の動作の反復から成り立つことを発見したことだ」という文章があった。 AIを東大に合格させるために、試験問題を分析している研究者のやっていることと、ドラッカーが語る「オートメーションの意義」はよく似ている。
仕事、試験問題、etc.の中から、特定のパターンを発見し、それを機械や給料の安い人にまかせる。 そして、のこりの1割の、パターンにはまらない例外的な問題を人間が扱う。 これが未来ではないか。 しかし、掛算九九や、歴史の勉強をしないことには、決まったパターンと例外の見分けはつかないはずだ。 AI開発は、人間の仕事の多くを奪うかもしれないが、世の中の特定のパターンと例外を区別する仕事は、きっとパターン化できないと思う。 少なくとも学校の先生には、この本を読んで欲しい。 基本を知らないと、パターンと例外の区別はつかない。 例外や新しいことを発見出来ないと人間に未来の幸福はない。 これが小中高の教育の意味ではないかと思う。
この本を読む直前にドラッカーの「現代の経営(でも書かれたのは50年前)」を読んでいたら、「オートメーションの意義とは、人間と機械を置き換えることではない。 仕事の9割は、特定の動作の反復から成り立つことを発見したことだ」という文章があった。 AIを東大に合格させるために、試験問題を分析している研究者のやっていることと、ドラッカーが語る「オートメーションの意義」はよく似ている。
仕事、試験問題、etc.の中から、特定のパターンを発見し、それを機械や給料の安い人にまかせる。 そして、のこりの1割の、パターンにはまらない例外的な問題を人間が扱う。 これが未来ではないか。 しかし、掛算九九や、歴史の勉強をしないことには、決まったパターンと例外の見分けはつかないはずだ。 AI開発は、人間の仕事の多くを奪うかもしれないが、世の中の特定のパターンと例外を区別する仕事は、きっとパターン化できないと思う。 少なくとも学校の先生には、この本を読んで欲しい。 基本を知らないと、パターンと例外の区別はつかない。 例外や新しいことを発見出来ないと人間に未来の幸福はない。 これが小中高の教育の意味ではないかと思う。