小林秀雄小論 の感想

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タイトル小林秀雄小論
発売日2012-09-14
製作者中原 中也
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 文学理論

購入者の感想

よく読めば色々屈折した感情が書いてあるようです。(5回くらい読み直してようやくわかった)
本書独特の言い回しで
・意識的=人の心が分かる
・無意識=人の心が分からない
という風に書いてある。
3ページの短文ですがこれを書くのに随分迷っているのが見て取れます。
要は、

最初、小林秀雄という男は自他に無関心だったが、最近他人の心が分かってきたようだ。ただしやっぱり自他に無関心なところから出発しているので、無関心が少し優先で、それゆえ生活がやりやすいような資質がある(中也はこれを「堕落」と言っている)。ところがある時期に他人の心が分かるのが無関心より強くなってしまったので(中也曰く「晩熟した」ので)、最近の奴を見ていると心が快活そうに見えながら苦しんでいるようだ。あなたはあまり人と会わない方がいい。(自分にそんなことをいう権利があるのか)

ということが書いてある。(小林秀雄を)恨んでいるけれども、最近の奴は自責の念で苦しんでいるので見ていられない、というような心理状況が見て取れます。一方で、最後の一言で相手の心理を詮索しようとしたことに中也自身が自責しています。

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