サパイラ 身体診察のアートとサイエンス 原書第4版 の感想

原著の英語が信じられないくらい難しかったので、
日本語が出るということで予約して購入しました。

個人的にはマクギーの身体診察の本の方が好きなのですが
サパイラもベイツなどと並んでそれなりに有名な身体診察の本です。

マクギーの本は、エビデンスに基づいた記載がたくさんあり
いわゆる現代の医学教育の流行に即した内容なのに対して
サパイラはとにかく診察の場が頭に浮かぶくらい具体例が豊富。
一方で写真はそこまで大量にあるわけではないので、
身体所見スキルを少しステップアップしたいような医師に
ちょうどいい本なのではないかと思いました。

唯一欠点として挙げるならば、哲学的な主観が入っているので
（主観がなければ著書とは言えませんが）
立ち読みして自分に合うかどうかフィーリングを探ってからでもよいかもしれません。

身体所見が大好きで、なおかつ少しステップアップしたい医師にとっては
素晴らしい本であることには違いありません。