今日もごちそうさまでした (新潮文庫) の感想

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タイトル今日もごちそうさまでした (新潮文庫)
発売日2014-07-28
製作者角田 光代
販売元新潮社
JANコード9784101058306
カテゴリジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » グルメ » グルメエッセー

購入者の感想

「対岸の彼女」「八日目の蝉」など才気あふれ、活躍のフィールドを着実に広げている直木賞作家角田光代さんの食材、料理への想いが心地よく沁みてきます。肉好きとおっしゃる角田さんが語る春夏秋冬、旬の食材、野菜、魚への思い、食遍歴を肩肘張らず、のんびりした気分で読み終えました。

共感したり、驚きの発見があったり、「父と白菜」の項ではお母さんの一言に涙したり、個人的には「神聖餅」の冒頭の一言に激しくうなづいたり。ウェブの活用に定評のある出版社アスペクトで月2回のペースをきっちり維持して67回もウェブ連載されてきたおいしいものの記憶と食卓の思い出、私も読みながら、いろいろな思い出に浸りました。

食卓を囲んだり、料理をしたり、そんな自分の記憶と行き来しながら楽しめる一冊です。とかなんとか言いながらまたおなかが空いてきました。きっと角田さんって料理上手なんでしょうね。そうでなきゃ、こんな素敵な食の語らいなんて出来ないはず。どうもごちそうさまでした。

しかしこの本は本当に名著だ。
食に関するエッセイ本として最高の完成度を誇っている。そしてオモチロイ。
なぜ、この本はこんなに刺さってくるのだろう。

やっぱり互いに肉派だからか。
冒頭に羊ネタを持ってくるところが素人ではない。(作家ではなく、肉派としてですよ)
次がなんとタンネタだ。初焼き肉屋に出演しているのは、早稲田の一文男子であろうか。どちらにしろ角ちゃん(もちろん知り合いではありません)をそこまで圧倒するとは一文男子も並ではないな。その上、俺もタンはウエルダン派だ。半生でタンを食べるような奴は、アワビのミズガイの角に頭をぶつけてしまえ。
そして鶏がくる。そうだ鶏は肉ではない。光代様の言うとおりだ。日本はボンジリが好き放題食べられるのが幸せだ。これがパリなら殴り合いになるはずだ。
その次はタマゴネタだ。そうだ俺も外国の卵の根性の無さが気になっていた。とくにドイツが根性無しだ。しかし外国の黄色い奴を見ると、日本の卵がオレンジ過ぎてイクラに見えてくるのも事実だ。昔は日本も黄色くなかったっけ? やはり、やり過ぎは禁物ということだ。ヨードのみならず、なにごとにおいても。
そして塩のあとに豚ネタが来る。すばらしい構成だ。肉派として羊に始まり豚に終わるのは理想だ。なぜなら角ちゃん(ごめんなさい気安くて)も俺も関西人ではないからだ。

サイボクのゴールデンポーク最高ですよね。アホみたいに高くなくて美味しくて。
だめだ、もうオラは角田光代様を全面肯定だ! 肉派として。ゴーゴー肉派!!

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