アジア新聞屋台村 (集英社文庫) の感想
参照データ
タイトル | アジア新聞屋台村 (集英社文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 高野 秀行 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087464153 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » た行の著者 |
購入者の感想
東京で台湾人の女社長を筆頭にタイ、マレーシア、韓国、ミャンマー出身の個性豊かな面々が在日外国人と日本人向けに新聞を作っている会社がある。そこにひょんなことから編集顧問として迎えられた青年の顛末が描かれている。どこか目黒孝二著「本の雑誌風雲録」が漂わせる匂いを感じた。彼女たち(編集部の社員やスタッフは大半が女性)のキャラクターの成り立ちに目を向けると、独特なエイジアン(アジア人)の姿がリアルに浮かび上がってくる。素敵なところもトホホなところもとても新鮮だった。反面教師となって日本人的なものも考えさせられることとなる。読了後の心地よさは本書が傑作青春小説だからなのだろう。