偉大なる、しゅららぼん スタンダード・エディション [DVD] の感想

　万城目学著同名小説を映画化。
　あの荒唐無稽、現実離れした内容をどのように料理するのか楽しみにしていましたが、ダイナミックさには欠け至って普通でした。
　「その人の心が読めれば……」と思ったことがない人はいないかもしれませんが、実際にその力を得ても幸せにはなれそうにありません。かえって不幸なことなのかも。
　知りたくないことは、知らずに済むことの方が、幸せです。
　そして、人生も楽しいはず。
　原作で、強烈な個性を放っていた淡十郎に濱田岳、清子に深田恭子、いたって平凡な少年、涼介に岡田将生。いずれも持ち味を出していました。まぁ、年齢には違和感がありますが……淡十郎と涼介の会話が楽しかったから、いいかな？
　淡十郎の「美しくない……」というフレーズが妙に残りました。
　源じい（源治郎）を演じた笹野高史の演技は、ちょっと鬱陶しかった。一人浮いてた感じ……。
　ファンタジー？娯楽エンターテイメント作品として、そこそこ楽しめます。
　エンドロールの後に、「しゅららぼん」の意味が明らかにされますので、最後まで観てください。

コメディテイストが強いと思っていたので、
ちょっと期待外れでした。

ストーリーは、伏線、伏線ばかりで・・・
「さっき言ったことを矛盾させないために、
ここではこう言っておこう」みたいな感じで、
とにかく辻褄合わせをしているだけのようで、
そっちに必死になり過ぎて、肝心のストーリーがイマイチって感じでした。