抵抗&コンデンサの適材適所―回路の仕様に最適な電子部品を選ぶために の感想

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参照データ

タイトル抵抗&コンデンサの適材適所―回路の仕様に最適な電子部品を選ぶために
発売日販売日未定
製作者三宅 和司
販売元CQ出版
JANコード9784789832786
カテゴリ科学・テクノロジー » 工学 » 電気工学 » 電子回路

購入者の感想

まぁ、大昔まで辿れば類書があるかも知れませんが、
ここ10数年で抵抗とコンデンサに絞って徹底解説したものは本書位だと思います。
なお、ここで対象にしている抵抗・コンデンサはもっぱら基板上の電子回路に使用するものです。

前半の1~5章で抵抗とコンデンサの各タイプ・特徴について説明し、後半の6章以降で実際の回路での使用例などを説明する構成です。

抵抗メーカー、コンデンサメーカーはカタログPDFの前段に本書に類する特性解説を付けてサイトにアップしていたりしますが、
基本的にそのメーカーが扱う商材についてのみに限定されるため、ユーザーが何を選択すべきかという視点では物足りません。
本書はその隙間を埋めてくれると思います。良く使うページを中心に熟読して自分の物にすれば、回路設計者としては大きく進歩するでしょう。

「抵抗,コンデンサ」という題からするといろいろな種類の部品が
載っていて,「この用途にはこの種類の部品を使え」等々の説明が
列挙されている本と受け取りがちですが,サブタイトルの「仕様に
最適な電子部品を選ぶために」という所がこの本のミソです.
人が書いた回路図を見て以下のように思うことがある人は読んでみ
てはいかがでしょうか.
・100Ωでも10kΩでもいいはずなのにこの定数に決めたのはなぜ?
・ここにはコンデンサが1個だけなのにこっちにはたくさんあるのはなぜ?
・こっちの回路にはこのオペアンプが使ってあるのにこっちの回路で
はこのオペアンプにしたのはなぜ?
・+2.5Vはいい加減に作ってあるのに+5Vは頑張って作ってあるのはなぜ?
・ADコンバータの回りはやけに部品が多くていろいろ手を施してある
けどこんなに神経質になる必要があるの?
・理由がよくわからないまま人の回路を真似てしまった
・データシートにあるサンプル回路をよくわからずそのまま丸写しした
必要な回路仕様があって,それを実現するために設計者はどう考
えたのか,その性能を出すために回路のどこに注意しなければい
けなくて,どこは気にしなくてもいいのか等々,その回路に決めた
理由が書かれています.考え方が大変参考になりました.6章7章
が秀逸です.

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