カイジ「命より重い! 」お金の話 の感想

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参照データ

タイトルカイジ「命より重い! 」お金の話
発売日販売日未定
製作者木暮太一
販売元サンマーク出版
JANコード9784763132970
カテゴリ » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営 » 株式投資・投資信託

購入者の感想

「宝くじに当たった人はなぜ不幸なるのか」と新聞広告にあり、その答え知りたくて購入し読んだ本です。筆者の説明を要約すると次のようになります。
ものに対する満足感はだんだん減っていくのを限界効用逓減の法則という。同じものでは満足感が減っていくからさらに高いもので満足感を得ようとする。1泊10万円のホテルでも、慣れてしまうと満足感が減ってくる、それで同じ満足感を得るなら1泊50万円のホテルに泊まることが必要になる。宝くじに当選した人は永遠に満たされることのない欲望にはまり、どんどん高価なものを求め、結局は当選した金額をすべて使い尽くしてしまう。さらに謝金をしてまで高価なものを求めるようになり、破産する。
さらに次のようなことも書かれています。
1 日本では8人に1人、1500万人が消費者ローンの利用経験者である。
2 消費者ローンを利用している人のうち、30%以上の人がショッピングでのローンがきっかけになっている。カードで買物をしすぎたため、その支払いにあてるお金がなくなり、仕方なく消費者ローンを利用するのである。
3 自己破産する人の10人に1人は連帯保証人になったことがきっかけである。
4 ギャンブルの主催者(胴元)の取り分は、宝くじやロト6が50~60%、競馬、競輪、競艇が約25%、ルーレットが約5%、パチンコが3~8%である。
これから見ると、宝くじは勝ちにくいギャンブルであり、競馬、競輪、競艇より分が悪い。
5 カイジが負けても負けても最後に勝てるのは致命的に負けていないからである。
6 お金は労働によってかせぐものだから、お金でものを買う時は、そのものがそのお金をかせぐ労働につりあうかどうかを考える。
7 欲は刺激されるからふくらむ。
8 平成25年1月時点で、お金の返済が3ヶ月以上滞っている人(ブラックリストに登録されてしまう人)が約420万人もいる。

まず、漫画カイジを読んでいた方が話が分かりやすいです。 内容はマネーリテラシーについて書いてはいますが、今さらそんなこと…って感じで新鮮味もなければ、斬新な内容もありません。 三時間ほどで読み終えれるので、あまり経済、お金のことを知らない人には読みやすいかもしれません。

カイジは読み込んでいたので、表紙で買ってしまいました。カイジから学ぶことは大きいです。しかし、この本を30分ほど読んで大きな後悔をしました。内容は1時間ほどで完読できるような薄くて当たり前であり、具体論(金の借り方、使い方)は全くなく、マネーの教科書をうたっているわりには、「贅沢するな」「契約良く読め」「毎月3万円積み立てても老後は安心できない」など道徳論のような意味のないことばかりの羅列です。「機会費用」の考え方には異論ありです。パチンコと車で移動することと、アルバイトを同列で論じていますが、時間当たりの労働力の質を無視した乱暴すぎる理論では?カイジはこじつけで、題材にする必要はないと思います。同じ購買するにしても、消費財と資産では違うし、将来の資産性(売却損)のこともかなり大きなポイントであり、経済学の言葉を都合よく使って、何となく学問的な切り口にしていますが、全体としては、これを読んで何か役に立つことがあるか疑問です。こうした駄本を平気で出す出版社も信用できません。
つまり、カイジで暗示や示唆している内容について、この本ではほとんどえぐることができません。こんな本に印税払う必要なし!時間の無駄です。

(『〜〜お金の話』と題する三冊の本の読み比べ。他に佐伯良隆氏の『知っておきたい ホントに大事なお金の話』と故・金子哲雄氏『学校では教えてくれないお金の話』河出文庫。それぞれにレビューする)

 「お金」とは、自分自身への約束の意味を持ったもの。――筆者は人気マンガ『カイジ』に寄せて、自らの「お金哲学」を述べている。他のレビューにあるように、カイジそのものの読み解きが中心ではない。そういう期待から読むと、不満が残るだろう。
 本書の中心は、『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』で述べられている〈労働観〉の語り直し。「自分の買いたいものを労働時間に置き換えて考える」というススメを、大変な重労働を一本のビールと交換してしまうカイジの姿に結びつけることで、読者は他の著書より明確に、著者のメッセージを受け止めるはずだ。
 では、それはいかなるメッセージか? 〈私たちには「自分自身」を守る責任がある〉という内容が、保証人を頼まれたときには「ご家族はなんと言っているの?」と聞くべきだ(お金を通して家族すら見失っている場合も多いという指摘だろう)とする言葉と同じ書物にある以上、「お金とは、自分の自分への評価をすら裏切るものだ」というメッセージである。だからこそ、「借金とは、将来の自分の収入からの前借り」という言葉すらある。
 筆者が「若いときから貯め続けるべきは、お金ではなく、働き続けられる能力」というのは、そのような視点(お金を通せば、自分すら他者である)から読まれるべき言葉である。給料が変わらないのに「プア化」する人物は、そこへカイジ的な〈うっかり〉が入ったのかもしれない。そのような気づきを持った労働者へと読者を啓蒙する目的が、本書の一番底にはあるらしい。
 以上のように、カイジの読み直しというよりは、筆者の問題意識の再論であり、具体的なものに触れての語り直しである。高校生から大学生、社会人数年目といった、自らの労働の価値が(まだ)安定して感じられない人にオススメではある。

 経済学の入門書や『僕たちはいつまで〜〜』を読んだ筆者。

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