日米同盟と原発 (隠された核の戦後史) の感想
参照データ
タイトル | 日米同盟と原発 (隠された核の戦後史) |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 東京新聞出版局 |
JANコード | 9784808309800 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 社会・政治 » 外交・国際関係 |
購入者の感想
私が子供だったころ、「原子力の平和利用」というキャッチフレーズがそこら中にまん延していた。まだ、原爆投下の記憶が生々しかった頃だと記憶している。本書によって、当時漠然といだいていた疑問を、日米の隠された冷戦戦略という枠組みで捕らえ直すことができた。狭い国土に原発が54基もできてしまった背景を、エネルギー政策以上の大きな政治的枠組みから俯瞰する材料として、読みごたえのあるドキュメントとなっている。また、各章の冒頭に簡単な要旨があるので、筆者の意図するところが明確であるところも新聞社社会部らしいすぐれた構成となっている。原発関連の書棚に加えなければならない一冊だ。
深い内容。一度、読まなければ、現在語れない。読んですべてがわかった。取材力の強さに、魅了された。