新約 とある魔術の禁書目録 (8) (電撃文庫) の感想

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参照データ

タイトル新約 とある魔術の禁書目録 (8) (電撃文庫)
発売日2013-09-10
製作者鎌池和馬
販売元アスキー・メディアワークス
JANコード9784048919043
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

まず目を引くのが見開きカラーで上条、インデックス、御坂が共闘している点
この辺は読者はみんな見たかったのではないでしょうか?
13巻でも似たシーンはありましたが、御坂は結局アドバイザー兼雑魚掃除でした
今回はある程度魔術のことも何となくわかってきている御坂がどう活躍するのか期待です
インデックスも久々の出番
お前はこの最終決戦に三毛猫を連れて行こうというのか!?

シナリオをざっくり分けると最初は割といつもの展開
上条の日常のギャグパート
これまで影が薄かったイギリス清教の面々や表紙を見ての通りレッサーも登場
笑わせてくれます
なんで、毎回あれだけの死闘を演じで終わっているはずなのに次の巻だとちゃっかり日常に戻っているのか
不思議です

そして、メインはもちろんグレムリンとの決戦
これまでの仲間が世界各地で戦い、上条も初登場のグレムリンメンバーと戦います
この本自体は厚く、ボリュームがあるのですが戦いの規模やこれまで登場した面々が多く登場するため
俯瞰してみると一人一人に見せ場は与えたものの印象には特に残らない感じです
そんな中でやはり今回の活躍は御坂だと思います
上条やアクセラレーターと違ってそんなに修羅場経験していないのにお前どんどん強くなっていないか?と
びっくりしてしまいます

また終盤の魔神VS魔神なりそこねの戦いも見どころがあります
本当に面白い巻でしたが、最後の最後がちょっとついていけないので☆4

新約はとてつもなくつまらなかったですが、8巻がすべてチャラにしてくれます。
インデックスと御坂、バードウェイ、レッサーの絡みが禁書らしくて良いです。
7巻まで読んで投げた方は是非読んでほしいです。
まだ新約読んでない方も辛い先に楽しいものが待ってると信じて読んでほしいです。

初期の禁書目録、世界中を駆け巡っていなかった頃を思い出す。インデックスと美琴の2大ヒロインを核に、ハーレム状態の序盤日常から、急転直下のクライマックスへ導く。その間に、新・旧登場人物をふんだんに盛り込んで、マクロとミクロの動きを連動させる。まさにこれぞ、このシリーズの王道。これまでと何が違うか?筆力は常に安定。ヒロインと目的がはっきりしていて、巻ごとの戦う目的(本巻の敵ヒロインはフレイア、まさに王道)が明確。これは久々に会心!

ただ、二つ言うと、かつての10何巻くらいまでは、毎巻、こういう感じが持続出来ていた。それが、新訳前後から、一巻ごとに完結的に、これが出来ず、結局新約8巻をかけて伏線を張らざるを得ないのは、なかなかネタが続かず、舞台を学園都市に限定していたのではメリハリがつかず、科学と魔術サイドを繰り返すだけではマンネリなためその融合形のグレムリンが出てくる。だから、作者あとがきの如く、数巻を費やして、伏線を張らざるを得ないのだろう。

もう一つは、結局、エンディングも、「どうなるんだ!」ってのも、何度も「主人公が死んだ!」とか言い続けてきたから、まあ何とかなるんだろうと思ってしまうからなあ?だって、魔神とやらも、ラスボスじゃなくて、ただの中ボスでしょう。グレムリンなどただのカムフラージュだとか言われると、これは伏線回収なのか、単なる力技まとめなのか?大体、本シリーズの真のラスボスって、結局学園都市のビルにいるあの人じゃ?そこへいたるまで、話を出来るだけ長引かせたいのは、作者も読者も同様なのかも?だから、こういう明らかに話が進んで収束する巻って、これから何巻かに一冊になるのかなあ?とは、思わなくもない。

ややネタバレがあるので未読者はご注意を。

新訳に突入してから禁書は旧約時代と比べると明らかに失速していた。
物語の展開スピードも遅くなり、敵対勢力も旧約時代と比べると魅力を失っていた。
世界中で突発的に大事件が起こるが、旧約時代と違いその事件が何故起こるのか、事件の中心人物(主にグレムリンに属する魔術師)がどうしてそんな事件を起こすのかという理由付けが非常に曖昧に感じられ読者は置き去りにされてきた。
でも

それ自体が鎌池が構想した新訳の世界だったのだ。

置き去りにされたのは読者というより主人公である上条当麻であり、世界だった。
禁書は基本的に上条当麻を中心とした主人公(ヒーロー)の目線で物語が描かれている。
その彼らが世界から置き去りにされているのだから、三人称小説とはいえ基本的には彼らを通して禁書の世界を垣間見る我々読者が作品に置き去りにされてしまったのは当然なわけだ。

さて、その世界を置き去りにするほどの圧倒的な力を持つ隻眼のオティヌスと文字通り世界との対決がこの巻のメインストーリーなわけだか、このストーリーはかなり作り込まれている。
旧約時代のスピード感、第三次世界大戦のときのあの主要人物が勢揃いしていくにつれて湧き上がる興奮を初めとして旧約時代にはあって新訳で失われたと思われたあの禁書ワールドの雰囲気がこの一巻に詰め込まれているのだ。
この一巻を書くためだけに今まで新訳シリーズを出版してきたと言われても納得するほどだ。
さらにはこの巻の最後にはとっておきの絶望まで与えてくれる。
本当に作り込まれた話になっているのだ。

私は新訳シリーズになってからは惰性で禁書を購入していたがここまで買い続けて正確だったと感じた。
新訳から買わなくなった人には是非購入して読んでほしい。
そこには新しくなって戻ってきた禁書ワールドがある。

共闘がなにより、わっしょいわっしょわいでしたw
他の方々の意見のように確かに新約では一番面白い巻でした
表紙見て日常編でもやるのかーと思ってたけど予想と違ったので驚きだ

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