この1冊できちんと書ける! 論文・レポートの基本 の感想
参照データ
タイトル | この1冊できちんと書ける! 論文・レポートの基本 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 石黒 圭 |
販売元 | 日本実業出版社 |
JANコード | 9784534049278 |
カテゴリ | 人文・思想 » 言語学 » 日本語・国語学 » 日本語研究 |
購入者の感想
高校までの教科学習とアカデミズムは質的に異なっているが、よほど早熟な者でなければ、そのことに気づくまでには短くない時間がかかる。卒論を書く際に気がつけばまだましな方だろう。僕などは学部を卒業して数年経ってようやく、たびたび課せられたレポート課題の含意に思いをいたすようになった始末だ。
よく言われることだが、現代の大学は専門分化の傾向が強い。教員は自分の専門については情熱をもっていても、「学問」そのものについて学生にレクチャーをする機会はあまりないと思う。だからほとんどの学生は、あっちこっちに頭をぶっつけながら、見よう見まねで“学問のしかた”を体得していくほかない。
それはそれで、1つのスタイルではあるだろう。どちらにしろ、たんこぶを全く作らずに済ませることなどできはしないのだから。そしてその七転八倒の系譜となるのが、学問修行の中で数多く書くことになるレポート・論文である。
本書は論文・レポートの作法を学ぶうえで最適であるが、それは単に形式を整える方法を知ることではない。「学問するとはどういうことか」を身をもって体験したい者は、すべからくこの種の本を通過しなければならないのだ。
よく言われることだが、現代の大学は専門分化の傾向が強い。教員は自分の専門については情熱をもっていても、「学問」そのものについて学生にレクチャーをする機会はあまりないと思う。だからほとんどの学生は、あっちこっちに頭をぶっつけながら、見よう見まねで“学問のしかた”を体得していくほかない。
それはそれで、1つのスタイルではあるだろう。どちらにしろ、たんこぶを全く作らずに済ませることなどできはしないのだから。そしてその七転八倒の系譜となるのが、学問修行の中で数多く書くことになるレポート・論文である。
本書は論文・レポートの作法を学ぶうえで最適であるが、それは単に形式を整える方法を知ることではない。「学問するとはどういうことか」を身をもって体験したい者は、すべからくこの種の本を通過しなければならないのだ。