感動のヴォーチェ~サラ・ブライトマン・ビューティフル・ソングス の感想

このアルバムの選曲は日本と縁の深い曲や日本人好みの曲が多く、正に究極のベストアルバムといえます。
監修はフランク・ピーターソン、選曲はサラ・ブライトマンとフランク・ピーターソンのコンビです。
さすが名コンビが厳選した曲、音質もよいし素晴らしいCDです。感動の連続です。

サラのCDを1枚も持っていない方は絶対お買い得ですし、サラの歌の世界を知る良い機会だと思います。
私にとって新曲はM1とM15の2曲だけでしたが、2曲とも大変よかったので満足です。

M１の「神様のカルテ~Keep the light」は原曲自体が非常に素直で屈託が無い、
それに青空のような透明感と温かさのある歌声が入って、曲全体が光に満ちている。
まるで酸化して汚れた心が還元されてゆきそうな曲です。

M15の「DONE」は真っ直ぐで実に可愛い歌です。ビートの効いたアレンジで一層明るく新鮮に聞えます。
Panasonicのグローバルソング「Shall be done」の正式なCD化を待ち望んでいたので大変うれしいです。
こんなに、やわらかく、しかし力強く、心地よく歌える歌手はサラ以外にほとんどいないと思います。これは最高です。

選曲リストを見ると、上記以外の16曲の内5曲（M5,M6,M7,M13,M14）もアルバム「Symphony」又はそのライブ盤から
選ばれていますが、「Harem」からの選曲が無いことに気付きます。
これは私の個人的な見解ですが、「Harem」は官能的なアルバムとは言え、
４年後の「Symphony」の方がもっと濃厚な愛を歌ったアルバムだと思えるのです。
ダークで美しい「Symphony」こそサラが歌う愛のアルバムの頂点に立つものだと思います。
その象徴的な曲がM13の「嘆きの天使 (Fleurs du Mal)」。直訳すれば「悪の花」。
インターネット等で良く知られたサラの写真もそれを語っています。
「モナリザの現代風メタル版」ともいえる赤いドレスを着てじっとこちらを見据えているサラは妖しいほどに美しく、

神様のカルテ、DONEが聞きたかった。それとHMCDなので購入。
じつはあまり興味が無く購入するか迷っていました。
日本人が大好きでたまらない抱き合わせ商法ってやつですよ。
しかし今回は良い意味で期待を裏切られました。
HMCD？当たり外れあるでしょ。録音ソースで良くも悪くもなる。
所詮レコードのデータ量には勝てないしCDなんて聴ければどれも一緒でしょくらいにしか。
サラブライトマンのアルバムはクラシックをバックにしているため音が響くように作られているように思います。
しかし今回のアルバムは違う！音の分解能が良い。
粒が揃っているので輪郭がびしっと決まる。
ここまで違うとビーウィズユーはシングルで悪評の高いポケモン映画の方を高音質で録音して欲しかった。
そう思うのは自分だけではないはず。
このCDはファンも納得のいく出来だと思います。