ヤンキー文化論序説 の感想

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タイトルヤンキー文化論序説
発売日販売日未定
製作者五十嵐 太郎
販売元河出書房新社
JANコード9784309244655
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般

購入者の感想

最近の子供の名前(昨年の1位は「大翔」)、エグザイルや浜崎あゆみ、少し前のモーニング娘。、森田恭通のデザイン、小悪魔AGEHAや、キャバ嬢・ホストの人気、「デコる」こと、キティちゃんやディズニー、ケータイ小説、、、、それらバラバラにみえる流行の背後に連続性を見出す言葉があるなら「ヤンキー」を置いてほかにはない。日本人が「ゴージャス」を志向したとき、そこでヤンキーの香りを消し去ることができないからだ。
日本人の多数は「ヤンキー」的なものを求めていると喝破したのはナンシー関の洞察であり、その衣鉢を継いで宮本常一のように全国を歩きヤンキー文化をレポートするのが、都築響一である。東京都心以外の日本人の心の中心にあるのに、メディアでも論壇でも無視されてきたヤンキー文化の研究において、この2人の業績によるところは大きく、本書でもナンシー関のコラムと都築響一のインタビューが白眉。ヤンキーの改造単車とトラック野郎のデコトラはその目的において異なるとか、ヤンキーはフェラーリにシールを貼らないが日本車は改造する、といった長年ストリートを歩いてヤンキーを見てきた都築の指摘には膝を打つ。言論界は新しい日本人論の視座を獲得した、というと大げさだろうか。

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