生き方が楽になる奇跡の言霊: 自己否定の解放へ導くCD付 宇宙の仕組みで生きる法則 (一般書) の感想

私のお父さんは酔っぱらうとお母さんを殴り、それを止めに入ると、今度は私がお父さんから殴られました。
でも、お母さんはお父さんと別れようとしなかった。それは私がいるからです。

私のせいでお母さんは幸せになれなかった。だから、私は自分のことが嫌いでした。
お父さんは優しいところもあった。でも、あまり働かなくて貧乏だから私は学校でいじめられた。
だから私はお父さんを許せなかった。大嫌いだった。

私はお父さんのことをそう思う自分も嫌いだった。
自分なんか大嫌い、早く死んでしまえばいいのにと毎日思って生きてきた。
苦しかった。生きているのが苦しかった。

タイトルにひかれてこの本を買いました。ＣＤを聞いた。
期待していなかったけど、綺麗な音とナレーションに誘導されるままにいたら、
こんな私をいつも心配していてくれた、死んだおじいちゃんとおばあちゃんのことが思い出されました。

おじいちゃんとおばあちゃんはいつも私を可愛がってくれた。
ランドセルを買ってくれたし、誕生日にはいつもお祝いをくれた。でも死んじゃった。
泣けて泣けて、仕方が無かった。

「彼らはあなたのことを愛し受け入れてくれたのに、あなた自身が自分のことを受け入れないでいるのはとても傲慢なことです」
ナレーションのこの言葉が胸に突き刺さり、涙があふれて止まらなかった。
何故、私まで自分のことをいじめていたんだろう？
そう思っていると、ＣＤの最後の盛り上がりのところで、ズボッと、何かが頭の外に抜けていった感じがしました。

本を読んでみると、「自分の中には、自分を責める自分と、責められて苦しむ自分がいる」とありました。
今までの私はこの責める自分に苦しめられてきた自分だったということに気が付きました。

翌朝、何かが違うんですとても心が軽い。
電車に乗っている人や通学の子供、なにもかもがキラキラして見えるんです。
鏡を見ると自分の顔が柔らかくなっていました。