明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) の感想
参照データ
タイトル | 明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 佐藤 尚之 |
販売元 | アスキー |
JANコード | 9784756150943 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » マーケティング・セールス » 広告・宣伝 |
購入者の感想
フェイスブックを通じて、初めてこの著者のことを知る。東北大震災の直後に立ち上がったサイト「助け合いジャパン」を作った方である。地震直後、私を含め、多くの人が自分自身の安全に対する不安と、被災地への同情の思いで溢れていた時に、いち早く、この方の意見がフェイスブックに書き込まれ、震災後の復興が長くなること、阪神大震災の時の教訓を生かし、被災地の方たちの迷惑にならないような支援のやり方が至急であることなどが、書き込まれていた。あれを見て、我に返った人も多かったのではないか。ご本人が阪神大震災を経験していることもあって、今、何が一番必要とされているかを、よく理解されているのだ。
この本は、過去、現在、未来の効果的な広告、コミュニケーションデザインの重要性についてのコラムである。3年前に書かれたものだが、一言でいえば「消費者本位にコミュニケーションデザインをする」ことをやっていけば、どんなにメディアが変わろうと大丈夫だということだ。今回の、被災者の立場に立った、有効なサイトの迅速な立ち上げも「消費者本位にコミュニケーションデザインをする」ことと、なんら変わらない。本の中でも、成功例がいくつか上げられていたが、また一つ、大きな成功例が加わわるのではないのだろうか。サイトが、1人でも多くの方の助けになることを祈る。
この本は、過去、現在、未来の効果的な広告、コミュニケーションデザインの重要性についてのコラムである。3年前に書かれたものだが、一言でいえば「消費者本位にコミュニケーションデザインをする」ことをやっていけば、どんなにメディアが変わろうと大丈夫だということだ。今回の、被災者の立場に立った、有効なサイトの迅速な立ち上げも「消費者本位にコミュニケーションデザインをする」ことと、なんら変わらない。本の中でも、成功例がいくつか上げられていたが、また一つ、大きな成功例が加わわるのではないのだろうか。サイトが、1人でも多くの方の助けになることを祈る。
変化した消費者にあわせて広告も変わらなければいけない。
しかも、ポジティブに明るく前向きに。
というのが本書のコアメッセージ。
変化を楽しんでいる姿勢がとてもいい感じ。
ネットの出現でパワーバランスが逆転してきた消費者との関係に、マス広告にとらわれすぎていた広告業界は、過剰ともいえる反応を示してきました。
しかも、やや悲観的で悲壮感漂う反応だったわけですが、「いやいやむしろ楽しくなってきたじゃん!」と言い放っています。
消費者本位を愚直に貫き通しつつ、あらゆるメディアやツールをニュートラルに扱っていくと、マス広告以外をいかに扱うかということに結局はなるのですが、マス広告の力を過小評価はしていません。
むしろ、認知という本来得意とすることにマス広告は注力することが可能となるので、本来の力が発揮でき、他のメディアと組み合わせることでよりパワフルでエキサイティングなコミュニケーションが可能になると言っています。
また、消費者とのコミュニケーションを広告だけでなく、商品そのものやアフターサービスに至るまで広く捉えており、くちこみなどにより商品を丸裸にされてしまう時代においては「ありのままの自分(商品)をだすこと」「買ってくれた人をもてなすこと」といったことも重要視している点も、とても共感がもてました。
時代の変化と広告コミュニケーションの対応の方向性について、こんなにコンパクトに、しかもこんなにポジティブに楽しく読める本は他にないような気がします。
とくに第一章の、好きな人にラブレターを渡して口説く行為に例えた広告コミュニケーションの説明は秀逸!
おすすめです。
しかも、ポジティブに明るく前向きに。
というのが本書のコアメッセージ。
変化を楽しんでいる姿勢がとてもいい感じ。
ネットの出現でパワーバランスが逆転してきた消費者との関係に、マス広告にとらわれすぎていた広告業界は、過剰ともいえる反応を示してきました。
しかも、やや悲観的で悲壮感漂う反応だったわけですが、「いやいやむしろ楽しくなってきたじゃん!」と言い放っています。
消費者本位を愚直に貫き通しつつ、あらゆるメディアやツールをニュートラルに扱っていくと、マス広告以外をいかに扱うかということに結局はなるのですが、マス広告の力を過小評価はしていません。
むしろ、認知という本来得意とすることにマス広告は注力することが可能となるので、本来の力が発揮でき、他のメディアと組み合わせることでよりパワフルでエキサイティングなコミュニケーションが可能になると言っています。
また、消費者とのコミュニケーションを広告だけでなく、商品そのものやアフターサービスに至るまで広く捉えており、くちこみなどにより商品を丸裸にされてしまう時代においては「ありのままの自分(商品)をだすこと」「買ってくれた人をもてなすこと」といったことも重要視している点も、とても共感がもてました。
時代の変化と広告コミュニケーションの対応の方向性について、こんなにコンパクトに、しかもこんなにポジティブに楽しく読める本は他にないような気がします。
とくに第一章の、好きな人にラブレターを渡して口説く行為に例えた広告コミュニケーションの説明は秀逸!
おすすめです。
広告・宣伝関係者はもとより、普通のビジネス本としても楽しめる一冊。著者の非常に優れたバランス感覚、立ち位置は現在の「ネット対マス」という意味のない二項対立をすっきりと解消してくれます。
広告=ラブレター、キャンペーン=口説きという図式で語り、広告=ラブレター=部品だけで「口説くことはできない」という点、正直多くの人が忘れている大切な部分だと思います。
その他具体的なプロモーション手法についてもスラムダンクの事例を出してみたり、非常に平易でわかりやすく、多くの方に読んでいただける内容になっているかと。
これで1000円でおつりがくるのは、非常にお得、マストバイです。
広告=ラブレター、キャンペーン=口説きという図式で語り、広告=ラブレター=部品だけで「口説くことはできない」という点、正直多くの人が忘れている大切な部分だと思います。
その他具体的なプロモーション手法についてもスラムダンクの事例を出してみたり、非常に平易でわかりやすく、多くの方に読んでいただける内容になっているかと。
これで1000円でおつりがくるのは、非常にお得、マストバイです。