4コマですぐわかる みんなの防災ハンドブック の感想

初めに断っておきますが、この本は災害対策マニュアルではありません。
人がどう行動するかは、その時の限られた情報と自己判断で決めるものだと思います。
一概に「地震がきたら〜しろ」、「非常時は〜しろ」と命令口調に説明するものではありません。
良い意味で自ら判断し行動できるように、「日ごろから考えて実行していこう」という趣旨のものだ考えます。
ですから、読み終わったら即行動に移すことが身を守る最善につながると思います。

次に内容についてです。
絵の上手下手はともかく、全215ページをすらすら読むことができました。
様々な防災についての講演や専門家の説明も役には立ちますが、ただ見ただけ聞いただけの情報はあっという間に記憶から飛んでしまいます。その点この本は説明文プラス4コマで、とにかく分かりやすいかったです。

私はずっと東北在住で余震が続いています。３１１の時よりは少ないですが、数日前も夜中に大きい地震がありました。
真っ先に考えたことは「安全の確保」と「避難袋」で、夜中にスマホの警報が鳴った時の一瞬のパニックからすぐに冷静さを取り戻すことができました。どう行動すれば安全で避難袋の中身は〜でと事前にシュミレーションしていましたから、とっさの判断で行動することができたのだと思います。

そういう意味で、この本は自分がどうするべきなのかを考え始める手助けとして機能してくれる本です。
しかし、この本に載っている場面を経験したことはほぼなく、本当に使える情報か判断することができないという点で星4つにさせていただきました。
あくまで私の一見解です。

いざという時に役立つ知識や普段から備えておくべきことなど、
4コマの中に端的にまとめられていてとてもわかりやすかったです。
普段の生活の中では思いつかないような内容もたくさんあったので、
この本を参考に改めて非常時の備えを見直そうと思います。